映画『認知症世界の歩き方』制作応援イベント開催
2025年7月8日、福岡市でトークイベント「脱偏見シリーズ」が行われ、映画『認知症世界の歩き方』の制作背景や意義について議論されました。クリエイティブなアプローチでより豊かな社会を目指すこのイベントは、特定非営利活動法人issue+designが主催し、参加者とともに認知症に対する偏見を乗り越え、新たな理解を求める試みです。
ゲストスピーカーの紹介
第3回目のゲストは、ボーダレス・ジャパンの代表取締役CEO、田口一成さん。彼は25歳で同社を創業し、社会課題をビジネスによって解決する道を切り開いてきた人物です。日経ビジネスやForbes JAPANなどの選出者としても知られ、TEDxでのプレゼンテーションや著書も多く、幅広い経験を持っています。彼の視点から見ると、認知症に関わる偏見は、知識不足から来るものだと指摘。認知することで関心を持つ人々の増加が重要であると説きました。
社会課題に挑む
田口さんの講演では、「社会の課題をみんなの希望に変える」とのパーパスのもと、国内外13か国で展開するソーシャルビジネスの活動を紹介しました。特に、無関心の元にある「未認知」という状態にスポットをあて、認知度を高めることが課題解決への第一歩であると強調しました。また、彼は利益の一部を「共通ポケット」として積み立て、新たな社会起業家への支援資金として提供することで、社会の循環的発展を促進しています。
偏見を打破するための議論
対談の中で、認知症に対するイメージを変える必要性についても言及。認知症は「なったら終わり」とされがちですが、田口さんは「希望の物語」が必要だと強調しました。映画がもたらす可能性についても話し、「良質なクリエイティブが人々の理解を深める」と述べました。
参加者からも「認知症の世界が身近に感じられた」といった感想が寄せられ、意識が変わるきっかけを得た様子が伺えました。今後の社会における偏見解消への道のりに向けたイベントは、参加者の心に深い印象を残しました。
クラウドファンディング成功の報告
このイベントに先立ち、映画制作のためのクラウドファンディングが行われ、支援が157名から集まり、合計2,403,000円の資金が集まりました。支援者の皆様には心より感謝申し上げます。プロジェクトに興味を持たれた方々は、引き続き自社サイトでの支援を受け付けています。
映画『認知症世界の歩き方』は、2026年秋に日本で公開予定で、その後も海外各国での上映を計画しています。多くの方々に認知症についての新たな視点を提供し、その先入観を根本から変えることを目指しています。是非、今後の動きに注目してください。
詳しくは
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