半導体人材育成連携
2025-01-20 10:34:02

有明高専と東京大学、半導体人材育成で新たな連携協定を発表

有明高専と東京大学、半導体人材育成に向けた包括連携協定を締結



福岡県大牟田市の有明工業高等専門学校(以下、有明高専)と東京都文京区の東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センター(以下、d.lab)が、半導体人材育成に関する協定を締結しました。この協定の締結を祝う署名式が、2025年度の半導体設計教育センター(CDEC)の設立とともに行われる予定です。

半導体産業の拡大と人材育成の重要性



半導体産業は、電気自動車やスマートフォンなどのテクノロジーの進化に伴い、2030年までにその規模が現在の2倍に達すると考えられています。この分野での人材育成は急務であり、経済安全保障に直結する重要な基盤となっています。有明高専は、半導体設計に特化したカリキュラムを導入し、即戦力となる人材を育てるための取り組みを進めています。

一方、d.labも文部科学省が推進するプロジェクトに基づき、最先端技術の研究を行い、半導体教育プログラム(SPIRIT)の立ち上げに向けた準備を進めています。このような取り組みは、学生に実務に役立つ知識や技術を提供し、将来の半導体産業を支える人材を育てることにつながります。

サーキットデザイン教育センターの設立



有明高専では、これまでの半導体設計に関する知見を活かし、サーキットデザイン教育センター(CDEC)の設立を目指しています。このセンターは、d.labと有明高専の連携をさらに強化し、半導体教育と研究活動を一層充実させる役割を果たすと期待されています。

CDECは、全国の国立高専と連携し、半導体関連産業を支える人材の育成を目指します。この協定により、学生や教職員の交流が促進され、教育の質が向上することが見込まれています。

協定の目的と内容



有明高専とd.labは、高度な教育研究を通じて日本の半導体産業を活性化し、国際競争力の向上を目指しています。具体的な連携事項には、教育の質向上、共同研究開発、学生・教員の交流、およびその他の必要事項が含まれます。双方は、資源を効果的に活用しながら、将来の半導体分野の発展に寄与することを目指しています。

署名式の詳細



この協定の締結を記念した署名式は、2025年1月31日に東京大学で開催されます。式では、出席者の紹介、趣旨説明、署名、記念撮影、閉式の挨拶などが行われます。また、メディア向けには取材の機会も設けられています。

有明高専について



有明工業高等専門学校は、1963年に設立され、福岡県大牟田市に位置する国立の教育機関です。機械工学や電気工学など多様な学科を展開し、学生数は約1,000名に及びます。これまでに多くの卒業生が各分野で活躍しており、社会の期待に応えています。今後も品質の高い教育を提供し、次世代の技術者を育成するための取り組みを続けていく予定です。


画像1

画像2

会社情報

会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。