地域全体で子どもたちの未来を支える居場所づくりの新たな取り組み
子どもたちが安全で安心して過ごすことができる「居場所」を地域の力で築くための新しい任意団体、「IBASHO Station(イバショ ステーション)」が立ち上がりました。これにより、駄菓子屋や私設図書館、地域拠点、さらには野外教育施設などが協力し合い、持続可能な支援モデルを構築することを目指しています。
IBASHO Stationの設立背景
子どもたちが活動できる場所が全国各地に存在していますが、その多くはボランティアや善意に依存し、運営が苦しい状況にあります。特に、駄菓子屋や学びの場などでは、「儲ける」という目的がないため、多くの運営者が自らの資金を削りながら続けているのが現実です。このような状況を変え、地域の子どもたちをサポートするために、IBASHO Stationが創設されました。
この団体は、様々な居場所を運営する事業者や個人からなる連携ネットワークです。来る2025年12月19日にはキックオフミーティングが開催され、全国の仲間を募りながら、持続可能な「子どもの居場所」を作る活動を本格化させます。
IBASHO Stationの目的と活動内容
IBASHO Stationは、「子どもの居場所づくり」を社会インフラとして位置付けることを目指しています。具体的には、次のような活動を展開します:
- - 協力ネットワークの形成:駄菓子屋や私設図書館、地域コミュニティスペース、フリースクールなどが連携し、運営ノウハウを共有。
- - 制度化の提言:行政に対して「子どもの居場所」を福祉事業として認識してもらう働きかけを行います。
- - 資金モデルの構築:地域企業と連携し、寄付つき商品を販売することで、運営費用を確保します。これは「お願い型」の寄付ではなく、地域全体で支える仕組みです。
資金循環モデルの詳細
IBASHO Stationでは、企業が提供する日用品や食品の販売を通じて得られる利益の一部が、居場所の運営資金に充てられる仕組みを導入しています。たとえば、1本の歯ブラシが売れるごとに1円がIBASHO Stationに寄付され、これが各居場所の運営費に分配されます。このように、地域企業との協力で持続可能な資金循環モデルが実現します。
キックオフミーティングの詳細
IBASHO Stationは、2025年12月19日(金)に名古屋市でキックオフミーティングを開催します。このイベントでは、以下の内容が発表される予定です:
- - 共同宣言「子どもの居場所は社会インフラである」
- - 各拠点からの現場の声や課題の共有
- - 資金循環モデルの具体的な説明
- - 2026年に向けた参加パートナー募集の方針
このミーティングをきっかけに、国や地域の資源を使って、子どもたちの居場所を持続可能なものに変えていきます。
目指す未来
IBASHO Stationが目指すのは、善意に依存しない「子どもの居場所」を社会インフラとして位置付けることです。具体的には、以下の目標を掲げています:
- - 居場所を運営する大人には適正な賃金が支払われる。
- - 子どもたちが自信を持って「ここにいていい」と思える場所が開かれ続ける。
- - 地域の人々や企業が、共にこの取り組みを支え合う文化を作る。
これを実現するために、IBASHO Stationは全国的なネットワークを拡大し、地域内での資源の循環を促進します。これにより、地域全体で子どもたちの未来を支える仕組みを作り上げていくのです。
まとめ
子どもたちの「居場所」を守るためのこの新しい取り組みは、地域性を重視したかなりの挑戦です。IBASHO Stationの活動が全国に広がり、より多くの子どもたちが必要な場所を得られることを期待しています。地域全体で協力し、持続可能な居場所を作るために、一緒にアクションを起こしていきましょう。