掃除意識の変化を探る！前回からの比較で見えるトレンド

掃除意識の変遷を読み解く

掃除に対する意識や行動が、過去10年間で大きく変化しました。この度、積水ハウス株式会社が実施した「生活定点調査」の結果をもとに、掃除トレンドについて掘り下げてみましょう。この調査では、全国の25歳から74歳の男女2,000人を対象に、掃除に関する意識や実態を調査しています。

調査の背景

掃除は私たちの生活の質を大きく左右する要素であり、特に近年では多忙な生活の中で「手軽に掃除する」ことが重要視されています。先代の調査結果と現在を比較することで、どのように掃除の意識が変化したのかを具体的に見てみましょう。

トレンド1：掃除に主体的な既婚男性の増加

調査によると、既婚男性が住まいの掃除に主体的に関与する割合が増加しています。特にアラサー世代において、この傾向は顕著です。具体的には、全体の35.1%が掃除に積極的に関与しており、アラサー世代ではその数が約半数に達します。これは、家事や育児を分担する意識が皆の中で育まれている表れ言えるでしょう。

トレンド2：幼い子どもを持つ男性の意識向上

さらに、子どもが未就学の家庭においては、男性の掃除に対する主体性が約18ポイント上昇しました。この変化は、共働き家庭が増えているため、家事の役割分担がより意識されるようになった結果と考えられます。若い父親たちが掃除に意欲を持つのは、家庭の助け合いが進んでいる証明です。

トレンド3：掃除担当場所の多様化

男性の掃除担当として最も多い場所は相変わらず「浴室」であり、10年前と変わらず高い割合を示していますが、その他の部屋においても掃除担当が増加しています。このことは、家族全員での掃除の重要性が高まっていることを示しています。

トレンド4：子ども部屋の掃除依存

一方で、この調査では興味深い結果も浮かび上がりました。社会人になった子どもたちが「親に掃除を頼る」傾向が強まっており、約半数が今でも親に掃除を依頼しています。これは、子どもたちが掃除の責任を持つことが少ない現状を反映しています。

トレンド5：掃除のタイミングのルーチン化

掃除のタイミングも大きく変化しており、特に「特に決めていない」と答える人が減少しています。普段の生活の中で掃除のタイミングを見つけ、ルーチンとして定着させる意識が高まっています。

トレンド6：手軽さ重視の掃除法

掃除頻度をみると、10年前と比較して、短時間で済ませる傾向が強まっています。現代の忙しい生活の中で「10分以内に掃除を済ませる」というスタイルが定着してきています。これにより、時間のない中でも快適な住環境が維持できるようになります。

トレンド7：掃除道具の進化

掃除機の選択肢にも変化が見られ、コードレスタイプの掃除機が急増しています。これにより、こまめな掃除が実現されやすくなっています。ロボット掃除機の利用が増加していることからも、掃除をより楽にする道具の重要性がうかがえます。

まとめ

この掃除に関する調査から得られる情報は、私たちの生活のスタイルや意識の変化を探る手がかりとなります。特に男性の掃除への主体的な取り組みが増加していることから、家庭内での役割分担が新たに構築されてきていることが伺えます。積水ハウスはこのような変化を受けて、「家族で家事を楽しめる住まい」を提案し続けます。今後も、共働き家庭がより豊かな生活を送れるよう、様々なサポートを行っていきたいと考えています。