稚内の回転すし店「花いちもんめ」がM&Aで新たな一歩
新たなオーナーのもとで、北海道・稚内市にある人気回転すし店「花いちもんめ」が事業承継を実現しました。M&Aキャピタルパートナーズ株式会社が仲介し、札幌市に本社を構える株式会社札幌海鮮丸と契約を結びました。この成約式は、2025年11月4日に行われました。
「花いちもんめ」は、地元住民だけでなく観光客にも愛されてきた回転すし店として、稚内市で30年以上にわたり営業を続けてきました。しかし、後継者不足や人手不足に悩まされていた創業者の金子正九社長は、将来的な廃業も視野に入れていました。そこで、事業承継のための選択肢として考えられたのがM&Aでした。
地元の味と文化を守る
金子社長は、「業績が良いうちに次の世代に店を託したい」との思いからM&Aを決断しました。地域に根ざしたすし文化を残すという理念に共感した株式会社札幌海鮮丸との出会いが、事業承継の道を切り開いたのです。譲渡後も、店舗の名称やスタッフはそのまま継続され、稚内市における唯一の回転すし店としてのアイデンティティを保ちながら営業が続きます。
成約式では、金子社長が「店を残せて本当に良かった」と語り、感慨深い表情を見せました。このようなM&Aによる事業承継は、地域経済の維持と発展において重要な役割を果たすものです。特に、地元色の強い飲食店においては、後継者問題が深刻で、今回のように承継が行われることは非常に意義深いことです。
M&Aのプロセス
M&Aキャピタルパートナーズの担当アドバイザーである澤嶋悠輔氏は、M&Aのプロセスについて「譲渡企業の価値を最大限に引き出すための戦略を考えました」と語りました。実際の成約式は、回転すし店の店内で行われ、多くのメディアから取材が集まりました。
このように、M&Aは単なる企業の買収・売却だけでなく、地域の文化や個人の思いを引き継ぐ手段ともなり得るのです。特に小規模な飲食業界では、こうした形での事業承継が進むことで、地域の特色が失われるのを防ぎます。
企業概要
譲渡した「花いちもんめ」を運営する有限会社タイタス、譲受企業である株式会社札幌海鮮丸、そして、今回のM&Aを仲介したM&Aキャピタルパートナーズの詳細情報は以下の通りです。
- - 譲渡企業: 有限会社タイタス 回転すし店「花いちもんめ」
企業HP
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- - M&Aアドバイザリー: M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
企業HP
今後も地元に根ざしたすし文化が継承され、美味しい回転寿司が楽しめることを期待しています。