はじめに
日本のサステナビリティへの関心が高まる中、廃棄物の再利用を推進する企業たちが注目されています。その一例として、株式会社REMAREが公表した最新プロジェクトがある。REMAREは、コクヨ株式会社との提携により、製造過程で生まれるABS樹脂の塊、通称「樹脂ダンゴ」を再利用し、完全オーダーメイドの美しいテーブル天板を制作した。
REMAREの取り組み
REMAREは三重県鳥羽市に本社を持ち、プラスチックのリサイクル技術をブレークスルーしてきた企業である。海洋プラスチックを素材にして新たな製品を生み出すことに特化しており、各種のプラスチックをリサイクルする独自の技術を開発した。彼らの製品はデザイン性に富むだけでなく、使用後も再度リサイクル可能という特長を有し、循環型社会を実現するための大きな役割を果たしている。
「樹脂ダンゴ」をアートに
コクヨの製造ラインで生じる「樹脂ダンゴ」は、長年にはまず焼却処分される運命にあった。しかし、REMAREと船場の協業によって、この廃棄物は新たな命を吹き込まれることになった。制作過程では、素材の特性を最大限に引き出すため、REMAREが独自技術を駆使。樹脂ダンゴのさまざまな色や形状を活かしたアート的なデザインが実現された。
塗装のこだわり
作品はその後、愛知県名古屋市にある有限会社竹正との協力によって、美しい仕上がりに。竹正は伝統的な漆塗り技術を持ち、塗装の難易度が高い再生プラスチックにおいても、丁寧な下地処理と高い密着性を備えた塗装方法を用いることで、傷や劣化から守る美しい表面を実現した。透明感のある仕上がりは、リサイクル素材を超えたアート性を高めている。
環境への配慮
このプロジェクト1件ごとに、天板ひとつ分(910mm×1820mm)の製作で約70kgのCO2排出削減が期待できる。REMAREと船場、コクヨは、このプロジェクトを通じて廃棄物の新たな価値を見出し、持続可能な製品としての可能性を示した。廃棄物の再利用は、環境負荷を減らすだけでなく、企業にとっても付加価値を生み出す手段ともなりうる。
未来への展望
今回の成功事例をもとに、REMAREは他の企業との協業も促進し、排出物を新たな素材として活用する可能性を拡大させていく考えだ。排出物をポジティブな資源と捉え直すことが、エシカルでサスティナブルな社会の実現につながる。一方で、オーダーメイドテーブルに興味のある方や、廃棄物をどう活用していくかを考える企業にとっても、REMAREは魅力的なパートナーとなる。
お問い合わせ
REMAREへの問い合わせは、以下の方法で受け付けている。興味がある方は、ぜひ連絡を取ってみてほしい。詳細な製品情報や素材のリサイクル方法に関しても、丁寧に説明してくれるはずだ。
代表取締役:間瀬 雅介
所在地:三重県鳥羽市鳥羽5-2-14
URL:
https://remare.jp/
Instagram:
remare_jp
メールアドレス:
[email protected]
お問い合わせフォーム:
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