2024年7月31日、アークエルテクノロジーズ株式会社は、GHG排出量の可視化と削減シミュレーションを行うツール「AAKEL eCarbon」に新たな機能を追加した。これにより、企業は顧客管理を行い、各顧客のエネルギー使用状況及びGHG排出量をより的確に把握することが可能となる。この機能の実装は、特にエネルギー関連の企業にとって、提供するソリューションの精度を向上させ、より良い提案に直結する利点を持つ。
新機能の詳細
新しい顧客管理機能は、各企業が顧客のエネルギー消費パターンを把握し、適切なアクションを起こすための一助となる。例えば、エネルギー会社であれば、顧客の使用状況を可視化することで、個別のニーズに応じたサービスを提案できるようになる。これにより、顧客満足度の向上と共に、エネルギーの効率利用を促進する効果も期待されている。
AAKEL eCarbonの特徴
「AAKEL eCarbon」は、GHG排出量の計測とその可視化だけでなく、企業の排出削減目標を達成するための具体的なアクションを自動で提案する点が特徴だ。基準年度や目標達成年度、削減目標となるデータを入力することで、排出削減のための最適な施策が導き出される。
例えば、電力設備の「電化」や「効率化」、電力の「再エネ化」に加え、削減しきれない排出に対する「カーボン・オフセット」の組み合わせが自動生成され、コストと環境配慮を両立できるプランを提示する。
導入事例と企業の取り組み
更に、アークエルテクノロジーズは、脱炭素に向けた活動の一環として、地域貢献にも力を入れている。福岡を拠点に、ビーチクリーンや植樹活動を定期的に実施し、地元の小学生を対象としたSDGs作文コンテストを開催することで、持続可能な社会の実現を目指している。
さらに、近年同社は「APAC Cleantech 25」に選ばれ、日本におけるエネルギー&パワー分野の重要企業として認知されている。また、2023年に国際的なB Corporation認証も受けており、企業としての信頼性もますます高まっている。
最後に
デジタルイノベーションを駆使し、脱炭素化への道を着実に開こうとしているアークエルテクノロジーズ。新たに追加された「AAKEL eCarbon」の顧客管理機能は、単なるビジネス向上だけでなく、持続可能な社会を実現するための一歩となる。今後も同社の動向から目が離せない。