高齢者見守りIoTが切り拓く地域介護の新たな地平
高齢者の見守りを支援するためのGPS内蔵インソール「みまもりイル!」を製造・販売する株式会社イルが、大府市と東浦町の「ウェルネスバレー」関連の取り組みに参加しました。これにより、地域の介護DX(デジタルトランスフォーメーション)に寄与する新たな可能性が探られています。
オフィスアワーの目的とは
2025年8月29日、大府市で開催されたウェルネスバレー推進協議会オフィスアワーには、株式会社イルの代表取締役山本裕晃氏を含む関係者が参加しました。このオフィスアワーは、地域の健康や医療、介護の分野での協力を深めるための個別相談会です。大府市と東浦町は、この取り組みを通じて、地域のスタートアップが専門家と連携し、問題解決に向かうことを目的としています。
当日は、「みまもりイル!」のプロジェクトに関する進捗状況や、IMUセンサーを用いた転倒予兆検知機能の開発についての説明が行われました。特に、UI/UXの改善がどのように地域の介護現場に影響を及ぼすかについて意見交換がありました。
今後の展望
今後の計画として、2025年9月には愛知県知多郡の「あいち健康プラザ」で開催予定の出張オフィスアワーに参加し、さらなる実証環境とデータ連携の方法について検討を進める予定です。株式会社イルは、地域住民、自治体、介護事業者と連携し、安全で安心できる地域社会の実現を目指しています。
代表の山本氏は、「自治体との対話を通じて、現場のニーズを理解できたことは非常に価値のある経験でした」というコメントを寄せ、今後の展開への期待を示しました。
事業の詳細と向き合う未来
株式会社イルは、2023年に設立された比較的新しい企業ですが、高齢者の見守りを目的とした「みまもりイル!」の開発に加え、教育事業「桃花ラボ」を通じて地域の子どもたちにSTEAM教育を提供しています。これにより、次世代を担う子どもたちにも未来を見据えた教育の機会を与える努力をしています。
加えて、2024年10月にオープンした日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」にも入居し、最新の技術やアイデアを活用できる環境を整えています。これにより、地域社会との連携を強化し、イノベーションを促進していく姿勢を打ち出しています。
会社概要
商号:株式会社イル
所在地:〒491-0043 愛知県一宮市真清田1丁目3-3 桃花館 2A
代表者:山本裕晃
設立:2023年2月
事業内容:高齢者の見守りに関する商品開発及びサービス提供
URL:
https://www.in-iru.com/
このように、株式会社イルの「みまもりイル!」が地域の介護体制に与える影響は大きいと言えるでしょう。今後の成長に期待しつつ、地域に根ざした介護の未来を見守っていきたいと思います。