保育業界の未来を拓く「B-wallet」
近年、保育業界では効率性と利便性の向上が重要となっています。そんな中、株式会社MJ、辻・本郷 ITコンサルティング株式会社、SBペイメントサービス株式会社、そしてあたらしい保育イニシアチブが共同でキャッシュレス決済サービス「B-wallet」の導入を推進しています。この取り組みは、保育業界における現金の取り扱いを一新し、業務の効率化と利用者の利便性向上を図ることを目的としています。
連携の背景
保育業界では、国や自治体の支援を受けてICTの導入が進んでいます。その一環として、キャッシュレス決済の導入は急速に普及しています。特に、保育施設の数が増える中、業務の効率化と保護者の利便性が求められています。このニーズに応える形で、4社は「B-wallet」の導入を決定し、保育施設におけるキャッシュレス化を進めることになりました。
「B-wallet」とは
「B-wallet」は、保育施設が現金を一切取り扱わない環境を実現するために設計されています。このシステムを導入することで、請求業務や入金管理の一元化が実現し、保護者への通知や未入金者への自動リマインドが可能になります。
特徴は主に3つ
1.
キャッシュレス化の実現: オンライン決済だけでなく、決済端末によるリアルタイムのキャッシュレス決済が可能です。
2.
自動リマインド機能: 支払い期限が近づく保護者に対して自動で通知が行われ、業務が効率化されます。
3.
セキュアな情報管理: 高度なセキュリティ技術に基づき、個人情報が安全に管理されます。
利用可能な決済手段
「B-wallet」では、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、多彩な決済手段に対応しています。特に、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなどのクレジットカードに加え、PayPayなどのウォレット決済も利用可能です。
導入の意義
学校法人 正和学園が「B-wallet」の初の加盟店として採用され、集金業務の効率化を目指しています。正和学園の理事長、齋藤祐善氏は「B-wallet」の導入によって、請求業務のミスを減少させられることを期待しています。限られた人材で質の高い保育を提供するためには、このようなITソリューションが不可欠です。
業界の反響と今後の展望
保育業界の多くの中堅・中小企業を支援してきた辻・本郷 ITコンサルティングの菊池典明氏は、業務効率化により、保育従事者が本来の業務に注力できる環境が整うことを強調しています。また、あたらしい保育イニシアチブの代表理事、前田効多郎氏も、「B-wallet」によって事務負担の軽減が図られることによって、保育士や保護者に実質的なメリットがもたらされると語っています。
この新しい取り組みが広がることで、保育業界のさらなる発展が期待されており、今後の展開に目が離せません。