女性のIT人材育成を推進するMs.Engineer社に三菱UFJキャピタルが出資

女性のIT人材育成を支えるMs.Engineer社

近年、女性の社会進出が注目される中、特にIT分野においては多様な人材が求められています。そんな中、Ms.Engineer株式会社が展開する女性向けのAI・IT人材育成プログラムが話題を呼んでいます。2021年に設立された同社は、未経験者でも短期間で高度な技術を身につけることができるオンラインブートキャンプを運営しています。

Ms.Engineer社とは

Ms.Engineer社は、全国の女性がAIやIT技術を効率よく習得できるように設計されたプログラムを提供しています。その特長は、女性特有のニーズに応えたカリキュラムと、最新の学習方式を採用している点にあります。受講生は、約8ヶ月のコースを通じて、AIスキルやソフトウェア開発、ビジネススキルを身につけ、修了後にはITスキル標準（ITSS）レベル4相当の資格を取得することができます。その結果、卒業生の平均年収は484万円に達し、女性がIT分野で活躍するための足掛かりとなっています。

このプログラムは経済産業省および厚生労働省の認可を受けており、受講生は最大80%の補助を受けられるため、経済的な負担も軽減されています。また、受講者の約70%が地方に住む女性で、リモートワークを通じて柔軟な働き方を実現できるような環境が整っています。

出資の背景

そんな中、三菱UFJキャピタル株式会社がMs.Engineer社に出資を行ったことが発表されました。三菱UFJキャピタルは、大手銀行の三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下であり、長年にわたってベンチャーキャピタルとして様々な企業に投資を行ってきました。出資の背景には、女性向けのAI・IT技術習得プログラムが、キャリアアップやキャリアチェンジを促進し、女性の賃金水準向上に寄与すると期待されていることがあります。これにより、日本が抱える労働力不足に対する効果的な対策になると見込まれています。

三菱UFJキャピタルのリソースを活用することで、Ms.Engineer社のさらなる成長が期待されており、今後の展開が注目されています。