春日部市における新しい風
埼玉県春日部市では、地域の活性化に向けて大学と地元企業が手を組む取り組みが注目を集めています。2025年4月24日、共栄大学の学生たち約100名が、地域課題解決を目的とした特別講義に参加しました。この講義は、株式会社Doooxと一般社団法人共力KASUKABEの協力によって実施され、学生たちに地域の魅力や新たな可能性を伝えました。
共栄大学と地元企業の連携
春日部は、便利な都心へのアクセスと豊かな自然を併せ持つ地域ですが、地域経済の活性化や次世代育成といった課題を抱えています。このため、地域密着型の教育に力を入れる共栄大学は、地元企業と手を組むことを決定。学生たちに地域で働くことの魅力を伝え、関心を高める取り組みが進められています。
講義の一環として、株式会社Doooxの浅香豪氏が「行動が世の中を変える」という同社の理念について語り、どのような影響を与えているのかを具体的に紹介しました。その後、地域企業の三州製菓株式会社の代表取締役社長であり、共力KASUKABEの代表理事でもある斉之平一隆氏が登壇し、地域貢献の重要性について熱く語りました。
地域活性化のための実践的事例
斉之平氏は、自身の経営経験をもとに、地域に根差したビジネスがいかに社会に貢献できるかを説明。お茶をテーマにした「お茶サウナ」や「クラフトビアガーデン」、さらには「クレヨンしんちゃん 春日部なぞたび」という観光コンテンツの開発など、具体的なプロジェクト活動も紹介されました。これらの事例は、地域資源を活用した地域振興の良い例として、多くの学生の関心を集めました。
学生たちの反応
講義後の質疑応答では、学生の中から活発な質問が飛び出し、それぞれの地域活性化への具体的な興味が伺えました。「地域全体を巻き込んだ企画に魅了されました」「実際の経営者の意見を直接聞けて良かった」といった感想が寄せられ、特に印象に残ったのは、斉之平氏が「自分が感じたことを素直に受け止め、行動することの重要性」について語った部分です。この言葉に、多くの学生が励まされたようです。
今後の展望
共力KASUKABEと株式会社Doooxは、共栄大学と引き続き連携し、春日部市のさらなる活性化を目指した取り組みを続けていく意向です。学生たちにとって、地域課題を考える良い機会となった今回の講義は、参加者全員に貴重な経験をもたらしました。
今後も地域との絆を深め、地域社会の未来を共に築いていくことが期待されています。地域貢献の一環として、学生たちがどのような動きを見せるのか、ますます注目が集まります。
担当教員の伊藤大河准教授は、「地域の現場で活躍する方々の話を聞けることは、学生にとって大切な学びです」と強調しており、今後もこのような交流イベントを通じて学生たちの成長を支援していく考えです。
共栄大学における学びと地域との絆が、今後の春日部市にどう影響していくのか、引き続き見守っていきたいところです。