伝統の技展
2022-09-07 09:00:06
高岡の伝統技術を体感する「暮らしに生きる伝統のかほり展」開催
高岡の伝統技術を学ぶ絶好の機会!
2022年9月23日(金)と24日(土)、富山県高岡市で行われる「暮らしに生きる伝統のかほり展」は、地域のものづくりの技術を広く知ってもらう絶好のチャンスです。今年で28回目を迎えるこの展示会では、20社以上の地元企業が参加し、それぞれの伝統的な製作技術やプロセスを公開します。この展示会は、高岡特有の分業制で培われた技術の多様性や深さを感じられる貴重な場となるでしょう。
展示会の概要
展示会は高岡クラフトマルシェの会場内で、入場は無料です。7月から準備を進め、デザイナーやものづくりに従事する方々に向けての特別解説も行います。特に、9月23日(金)14:00から16:00には職人による解説タイムも設けられており、その技術や道具の使い方を直に学べる貴重な機会です。
メインの展示には、ロストワックス鋳造の製品制作過程や、普段職人が使用する工具の展示が計画されています。さらに、展示を通じてデザイナーや作り手が交流できる場も意図されており、城下町高岡の魅力が詰まったデザインマッチングも行われます。これは、高岡の技術を基盤に新たなプロダクトを開発する企画です。
伝統技術と新たな可能性
「高岡伝産デザインマッチング」は、全国各地のデザイナーと地元企業が協力し、アイデアを形にするプロセスをサポートします。昨年は40以上のデザイン案が集まり、その中から選ばれた6組のデザイナーが地元企業と協力して新しいプロダクトを開発しました。
今年もこのマッチングの前に、地域の文化や技術を更に知るための機会として本展示会が企画されており、地元の職人たちが直接技術を紹介することで、参加者が高岡の伝統と革新の融合を体験できるように整えられています。
未来へのつながり
高岡伝産委員会の委員長、棚田健太氏は、「より多くの方々に高岡の技術を知っていただきたい」と語り、地域の伝統技術が新たな価値を生むための絶好の場としてこの展示会を位置づけています。伝統工芸が再評価される今、高岡の技術は進化を続け、市場のニーズに応える魅力的な産業に成長しています。
高岡の今と未来
高岡の職人たちは、かつて「3K職人」として厳しい環境にいた時代から脱却し、今では新社屋をオープンする企業や、国内外で様々な賞を受賞するなど、その魅力を発信しています。移住者の参入や新たなアイデアもあり、伝統産業は今、活気を取り戻しています。高岡のものづくりは、時代の流れに逆らうかのように力強く成長を続けているのです。
不思議な魅力をもった高岡の伝統工芸が今後どのように進化していくのか、そして「暮らしに生きる伝統のかほり展」での出会いが新たな道を切り開く契機になることを期待しています。
ぜひ、会場に足を運び、伝統技術の素晴らしさを体感してみてください。
会社情報
- 会社名
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高岡伝統産業青年会
- 住所
- 富山県高岡市丸の内1-40
- 電話番号
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