QNAPが新しい産業クラス10GbEスイッチを発表
QNAPは、高速ネットワークの導入を目指した産業クラスのフル10GbEスイッチ「QSW-IM1200-8C」をリリースしました。この新モデルは、特に過酷な産業環境においても、高い性能を発揮できるよう設計されています。具体的には、IP20規格に準拠しており、通気のある環境では-30℃から65℃の温度範囲で、密閉された空間では-30℃から45℃までの動作が可能です。
このスイッチはファンレス設計であり、高性能の換気構造が採用されています。そのため、静音性と効率的な冷却が両立されており、工場などの連続運用が求められる環境でも安定した運用が可能です。加えて、3つの冗長型DC電源装置と回路ブレーカーによって、潜在的な過電圧からも保護されており、様々な電源環境での安定性が保証されています。
QSW-IM1200-8Cは、産業用コンピュータ(IPC)をQNAPの10GbEネットワークアダプタ経由で接続できるため、仮想化、監視、Dプリント、大容量ファイルのデータ転送など、帯域幅の要求が高いタスクにおいても性能を向上させることができます。これは、産業高速ネットワークの展開において非常に重要なポイントです。
装備されたポートと機能
このモデルには、全体で12ポートが搭載されており、その内訳は4つの10GbE SFP+ファイバーポートと8つの10GbE SFP+/RJ45コンボポートです。Multi-Gigabit NBASE-Tテクノロジに基づき、5つの異なるネットワーク速度(10Gbps、5Gbps、2.5Gbps、1Gbps、100Mbps)に対応しています。これにより、既存のCat 5eあるいは6aケーブルを利用しながら、ネットワーク速度のさらなる向上が実現します。
ユーザーに配慮したWeb GUIも利用可能で、Layer 2管理機能(LACP、VLAN、ACL、LLDPなど)を手軽に操作できます。これにより、ネットワークの帯域幅管理やセキュリティ確保が効率的に行えます。
各種データの効率的な管理
QNAPのプロダクトマネージャーであるRicky Ho氏は、この製品について「スマート産業やファクトリーオートメーションの普及が進む中で、QNAPは新たな産業クラス10GbEマネージドスイッチソリューションを提供し、過酷な環境でも扱いやすい高速ネットワーク展開を実現します」と述べています。これにより、多様な産業分野での効率的なデータ管理が期待されています。
仕様概要
- - ポート数: 12ポート(4 SFP+ ポート、8 SFP+/RJ45コンボポート)
- - 規格: IP20準拠
- - 動作温度: 通気環境 -30℃~65℃、密閉環境 -30℃~45℃
- - 電源装置: 3つの冗長型9V-54V DC電源装置、回路ブレーカー装備
- - 互換性: IEEE 802.3xおよび802.3az準拠、オートネゴシエーション
- - 速度対応: 10Gbps、5Gbps、2.5Gbps、1Gbps、100Mbps
QSW-IM1200-8Cは、詳細がQNAPの公式サイトにて公開されていますので、ぜひ一度ご覧ください。
QNAPについて
QNAP(Quality Network Appliance Provider)は、ソフトウェア開発やハードウェア設計を自社で行い、総合的なソリューションを提供しています。QNAPは、ストレージやネットワーキング、スマートビデオにおける革新を追求しており、先進的なサブスクリプションベースのソフトウェアと多様なサービスチャネルの融合による、画期的なクラウドNASソリューションを提供し続けています。QNAPはNASを単なるストレージに留まらず、ユーザーが人工知能分析やエッジコンピューティング、データ統合を行うための基盤を提供しているのです。