ISTの新素材「プラチナウール™」がイタリアで絶賛
株式会社アイ.エス.テイ(IST)が開発した新素材「プラチナウール™」が、2024年7月にイタリアのミラノで行われた展示会「ミラノ・ウニカ」で大きな注目を集めた。イタリアのファッションメディアでも高い評価を受け、その革新性と品質が脚光を浴びている。
「プラチナウール」の誕生
ISTのCEO、阪根利子氏が語るように、「プラチナウール」は約10年にわたる研究の成果である。この新素材は、天然繊維の特性を最大限に引き出すことを目指して開発された。阪根氏は、「私たちは、天然繊維にどのようにして価値を加えるかを長い時間をかけて考え続けてきた」と語っている。この製品は既に特許を取得し、RWS(Responsible Wool Standard)認証を受けており、その革新性には太鼓判が押された。
プラチナウールの特性
「プラチナウール」は、軽量で柔らかく、さらには高い耐ピリング性を持つという特徴を持っている。繊維径はカシミヤに匹敵する14.5ミクロンで、驚くほどの柔らかさを実現。これにより、ウール特有の肌触りを楽しむことができる。
さらに、吸湿性や消臭性もそのまま保持されつつ、上質な艶感とドレープ性があるため、デザイナーや消費者にとって非常に魅力的な素材となっている。ニットからシャツ、エレガントなアウターウェアまで、多様な用途に対応できるのだ。
日本とイタリアのコラボレーション
ISTはイタリアのテキスタイル企業CM Tessutiと戦略的パートナーシップを結び、「プラチナウール」を使用したコレクションを展開する。このコレクションは日本のミニマリズムとイタリアのファッションの伝統の要素を融合させ、洗練されつつも高級感あふれる商品を提供している。これらはヨーロッパ、イギリス、米国においても販売される予定だ。
業界の反応
イタリアのファッションメディアは、この新素材の登場を称賛しており、伊日両国の文化と技術が結びつき、新たなテキスタイルによる革新が期待されている。ISTの技術力とCM Tessutiの高い職人技が相まって、今後のファッション界における「プラチナウール」の可能性は計り知れない。
IST株式会社について
ISTは1983年に設立され、「不可能を可能にする」を企業理念とし、マテリアルブランドとしての地位を確立してきた。ポリイミド樹脂や複合繊維、さらに高機能なテキスタイル素材などを手がけ、国内外で広く事業を展開している。各種テキスタイル素材や製品の研究開発から製造まで、一貫して行う技術力は業界でも高く評価されている。
プラチナウールが日本とイタリアの架け橋となり、今後どのように進化していくのか、ますます注目が集まる。これからもISTの動向を見逃せない。
詳細情報はISTの公式ウェブサイトをご覧ください:
IST公式サイト