TBSの新技術支援
2025-11-04 15:29:35

エイチ・シー・ネットワークスがTBSのリモートプロダクションを支援する新技術

エイチ・シー・ネットワークスが支えるTBSのリモートプロダクション



エイチ・シー・ネットワークス株式会社は、東京・台東区本社に位置し、放送業界での新たな取り組みとして、株式会社TBSテレビのリモートプロダクションを支援するプロジェクトを発表しました。このプロジェクトでは、Media over IP(MoIP)ネットワークを中核とする次世代の制作体制を構築することを目指しています。

背景



最近、放送業界ではスタジオや中継技術の高度化が進んでおり、それに伴って低遅延で拡張性のあるIPベースの制作環境が求められています。TBSテレビでは在宅での制作や遠隔拠点からの中継という新たな制作スタイルを進めるにあたり、堅牢なMoIPネットワークの設計と運用ノウハウを内製化することが重要な課題となっています。このため、エイチ・シー・ネットワークスは、既存の資産を最大限に活用しつつ、段階的に導入・検証を行い、実効性とスピードを両立させる方法を探求しました。

取り組みの概要



エイチ・シー・ネットワークスは、TBSテレビに対して以下のサポートを実施しました。

1. MoIPネットワーキング勉強会の開催


  • - ST 2110やST 2022をはじめ、マルチキャスト、PTP(時刻同期)、帯域・冗長設計、トラブルシューティングなどを体系的に解説する勉強会を開催しました。この勉強会は運用部門と技術部門の共通理解を深め、内製運用に必要な知識を短期間で習得するためのものでした。

2. キッティング支援


  • - リモートプロダクションに特化した設計に基づき、実運用を想定したレクチャー資料とコマンドの標準化を進めました。これにより、現場での初期セットアップが一元化され、TBSテレビ主導での構築が可能となりました。

3. 機器提供と既存資産の活用


  • - 既設機材を生かしつつ、必要最低限の機器を提供することで、コスト削減と導入リードタイムの短縮を図りました。将来にわたる拡張性も考慮され、持続可能なネットワーク設計が採用されています。

利用された技術



このプロジェクトでは、MoIP技術を用い、ST 2110やST 2059(PTP)、マルチキャスト運用、冗長化設計などが採用されました。また、ネットワーク構成はSPINE/LEAFアーキテクチャを基に設計されており、各拠点への最適化が図られています。具体的な提供製品には、Cisco製のN9K-C9336C-FX2やHUAWEIのモジュールが含まれています。これにより、エイチ・シー・ネットワークスは多様なベンダーの技術を駆使しており、顧客の知見も豊富に蓄積されます。

これからの展望



エイチ・シー・ネットワークスは、今後もTBSテレビと協力し、MoIPの普及と運用基盤のさらなる高度化を推進していきます。制作現場を支えるためのインフラ整備に貢献することで、業界全体の進化に寄与することを目指しています。詳細な情報はエイチ・シー・ネットワークスのウェブサイトでも確認できます。

エイチ・シー・ネットワークスについて



エイチ・シー・ネットワークスは1981年に設立されて以来、ITインフラベンダーとしてさまざまな技術を駆使しています。サーバーやネットワーク、セキュリティなど幅広い分野での高い技術力により、顧客に高品質で信頼性の高いネットワークソリューションを提供し続けています。また、エイチ・シー・ネットワークスは「ウェルビーイング経営」を掲げ、社員が誇りを持って働ける環境を整えることで、持続可能な社会の創造にも取り組んでいます。


画像1

画像2

会社情報

会社名
エイチ・シー・ネットワークス株式会社
住所
東京都台東区浅草橋1-22-16ヒューリック浅草橋ビル5F
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。