TISとGATHERが提携しスポーツビジネスの資金調達を革新

TISとGATHERの新戦略

2025年11月から、TIS株式会社と株式会社GATHERが協力し、スポーツビジネスにおける新たな資金調達手法を提供することが発表されました。この新サービスは、セキュリティトークンを活用した資金調達のためのコンサルティングプラットフォームの提供をメインとしており、スポーツクラブが必要とする資金調達を支援します。

協業の背景と目的

近年、スポーツ市場は注目を集めており、2021年時点での日本のスポーツ市場規模は約10兆円と試算されています。また、2030年までにその規模を15兆円へと拡大する目標が設定されています。こうした背景の中で、TISとGATHERはそれぞれの強みを活かし、スポーツ関連のビジネスにおいて効率的な資金調達の実現を目指します。

TISは「金融包摂」や「地方衰退」、「脱炭素化」、「健康問題」という四つの社会課題に取り組み、スポーツを起点とした新しいビジネス展開を行ってきました。これまでに提供してきた「STLINK」というプラットフォームは、スポーツクラブにおける資金調達の支援を行っています。また、GATHERはスポーツ分野に特化したコンサルティング企業であり、幅広い支援サービスを提供しています。今回の提携によって、両者が持つリソースを組み合わせ、より大きなインパクトを目指すことになります。

新サービスの展望

具体的には、TISとGATHERは共同で営業活動を行い、さまざまなスポーツチームやリーグとの提携を図ります。さらに、セキュリティトークンを使った資金調達の仕組みを提供するとともに、スポーツが地域経済にもたらす影響を可視化するサービスの開発にも注力します。これにより、クラブと投資家とのコミュニケーションがよりスムーズになり、双方のニーズに合った資金調達が可能になることが期待されています。