米ぬか由来成分の力
2025-05-09 09:50:41

米ぬか由来成分の組み合わせで発毛効果が期待できる研究の発表

米ぬかの新たな可能性



米ぬかは、古くから日本の食文化に広く利用されてきた素材ですが、近年、その栄養成分に着目し新たな研究が進められています。中でも築野グループ株式会社が行った研究が注目を集めています。

脱毛症に悩む人々への新たな希望



加齢、遺伝、ストレスなど、さまざまな要因で多くの人が脱毛症に苦しんでいます。そんな悩みを解決するため、築野グループは米ぬか由来の成分、イノシトール(IN)とフィチン酸(PA)の組み合わせによる育毛効果を探求しました。

研究の結果、INとPAを1:3の比率で混ぜると、驚くほどの毛髪成長促進効果が確認されました。INは本来、リン脂質の形となり体内に存在し、細胞膜の構成成分としてさまざまな生理機能を発揮します。一方、PAは、イノシトールに6つのリン酸基が付いたリン酸化化合物で、特にこの2つを特定の比率で混合することで、相乗効果が生まれることが発見されたのです。

ヒト臨床試験での実証



さらに、研究チームはIN・PAを1:3で含む「IPミックス」を開発し、実際に女性に対して臨床試験を実施しました。その結果、女性の育毛に対して顕著な改善が見られることが確認されました。この成果は、米ぬか由来の成分が美容製品に活用できる大きな可能性を示すものでした。

安全性と利用可能性



INとPAはともに水溶性の成分であるため、ローションやスプレーなど様々な製品に容易に取り入れることができます。また、これらの成分はすでに多くの食品や化粧品で使用されてきたため、安全性についても高い評価を得ています。構成成分としての確かさが、今後の育毛剤開発においても寄与することが期待されています。

FOOD Style21での発表



この研究内容は、科学情報誌『FOOD Style21』の2025年5月号で紹介されます。この雑誌では、食品の健康機能に焦点を当てた最新の研究が解説されており、読者がより健康的な食生活を追求できるような情報が満載です。

築野グループ株式会社について



築野グループは、長年の経験と技術を生かし、主に米ぬかの成分を活用する多岐にわたる事業を展開しています。具体的には、こめ油の製造、ファインケミカル事業、オレオケミカル事業の3本柱で成り立っています。米ぬかの成分を余すことなく利用し、持続可能な社会の実現を目指しています。代表取締役社長の築野富美は、今後も米ぬか資源の有効活用を促進し、地球に優しい循環型社会を実現しようとしています。

この研究は、米ぬかの新しい可能性を示す大きな一歩となりました。今後、育毛剤としての応用が進められ、多くの人々の悩みを解決できる日が待たれることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
築野食品工業株式会社
住所
和歌山県伊都郡かつらぎ町大字新田94
電話番号
0736-22-0061

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。