仙台市における新たな挑戦:数字を対話に変えるワークショップ
株式会社CAQNAL(カクナル)の代表取締役、中島篤氏が手がける新たな組織改善の取り組みが、2026年2月3日に仙台市で開催されました。このワークショップは、仙台市総務局の課長以上を対象に行われ、エンゲージメント調査の結果を活用した実践的なアプローチが試みられました。
ワークショップの背景と目的
近年、地方自治体では若手職員の離職率が増加し、組織運営に深刻な影響を与えています。特に「安定」という従来の価値観が通用しにくくなった現在、職員のエンゲージメントを高めることが持続可能な行政運営には不可欠です。仙台市では「仙台市人材育成基本方針」に基づき、職員が誇りをもって市民生活の質向上に寄与できる環境の整備が求められています。
本ワークショップでは、過去のエンゲージメント調査をデータの解読に留めず、職員の本音を引き出すことで新たな組織文化を築くことを目指しました。特に、職場の心理的安全性を高めるための議論が行われ、それにより活発なディスカッションが展開されました。
エンゲージメント調査の結果
エンゲージメント調査の結果、仙台市役所の強みが再確認されました。それは職場内における良好な人間関係や、上司と同僚との円滑なコミュニケーションが功を奏しているという点です。しかし、一方で将来のキャリアビジョンの明確化や業務負担のコントロールが今後の課題として浮き彫りになりました。
実施されたワークショップの内容
具体的な改善策を検討する中で、以下の3つのレベルを設定し、さらに詳細な検討を行いました。
1.
組織レベル:業務分担の見直しや育成方針の策定。
2.
部署レベル:情報伝達の仕組みや会議の改善。
3.
日常レベル:日常の声かけや対話の頻度。
結果を正しく読む「3つのレンズ」
本ワークショップでは、データ分析において「3つのレンズ」を活用しました。これによって、組織の実態を多角的に把握する手法を共有しました。
- - 平均値:組織全体の温度を把握する。
- - 標準偏差:組織内の認識のズレを把握し、施策の優先順位を決定する。
- - 相関係数:満足度や継続意向に影響を与える要素を探る。
このアプローチにより、満足度の向上に直結する要素が明らかになり、職員の主体性を引き出す優先順位が設定されました。
明日を変える「行動宣言」
ワークショップの終盤では、参加者が各自の部署で実践する具体的な「行動宣言」を行いました。この宣言を通じて、具体的なコミュニケーション方法や情報共有の頻度について言語化され、職場の風通しを良くするための第一歩を踏み出しました。
中島篤氏のコメント
中島氏は仙台での経験を活かし、参加者とのディスカッションを通じて「職場内の人間関係が良好であること、上司や同僚に安心して相談できる風土がある」という職場の強みに引き続き注目しました。「調査の結果が数値に過ぎない場合、職場での対話が生まれず、行動が変化しない。小さな一歩が大切で、仙台市役所をより良い職場にしていくための支援を続ける」と力強く述べました。
株式会社CAQNALについて
CAQNALは「人のチカラで『場』を興(おこ)す」というミッションのもと、大手企業からベンチャー、さらには行政機関まで多岐にわたる組織の価値向上に努めています。組織人事や地方創生、DXを中心にさまざまな支援を行い、現場の実態に即したアプローチを重視しています。