エイチシーエル・ジャパンによる最新のサイバーセキュリティ調査
2025年2月19日、東京発。株式会社エイチシーエル・ジャパン(HCLジャパン)は、サイバーセキュリティ月間に合わせ、日本企業のサイバーセキュリティ対策に関する調査結果を発表しました。この調査は、180名の情報セキュリティに関わる業務の従事者を対象に実施され、企業の現状や問題意識が浮き彫りになりました。
調査結果の概要
調査の結果、79.4%の企業が自社にサイバー攻撃を防ぐ能力があると回答。これにより、多くの日本企業が一定の防御力を持っていると認識していることが確認されました。その一方で、サイバーセキュリティを強化するためには「専門知識」(43.3%)と「専門家」(18.3%)が必要であるとの意見も多数寄せられました。
特に注目すべきは、最もリスクが高いと考えられているサイバー攻撃が「AIによる攻撃」(21.1%)であったことです。これは昨今のAI技術の進化に伴い、サイバー攻撃も想定外の方向に進化していることを示しています。
課題の発見
回答者の56.1%が「セキュリティインシデントへの対応」に多くの時間を費やしていると述べ、これが企業の現実となっています。さらに、経済産業省が検討中の企業のサイバー攻撃への対応力の5段階格付け制度については、76.1%が準備を進めているか検討中であると回答。このことから、日本企業が今後のサイバーセキュリティ対策を真剣に考えていることがわかります。
調査結果詳細
以下に具体的な調査内容を詳述します:
質問1では、約8割の回答者が自社にサイバー攻撃を防ぐ能力があるとの認識を示しました。この結果は、防御体制の強化が進んでいることを示唆しています。
質問2では、最も必要なものとして43.3%が「専門知識」と回答。専門家や予算の重要性も認識されており、今後の人材育成や予算確保が重要です。
質問3では、「AIによる攻撃」に21.1%が最もリスクが高いとし、続いて「APIによるデータ漏洩」や「ランサムウェア」が挙がりました。このデータは企業が直面する次なる脅威を理解する上で不可欠な情報です。
質問4では、56.1%が「セキュリティインシデントへの対応」に時間をかけていると回答。この現実は、企業が多様なサイバー脅威に対していかに準備をしているかを反映しています。
質問5では、76.1%が経済産業省の格付け制度について既に準備を進めているか検討中であることが分かりました。この動きは企業としての意識を高める要因となるでしょう。
結論
この調査を通じて、日本におけるサイバーセキュリティの重要性が再確認され、多くの企業が専門的な知識や人材の確保、技術面での強化が必要であるとの意識を持つことが示されました。今後も、この分野での関心と投資が続くことが期待されます。
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