イノベーティブ・スウェーデン展の魅力
スウェーデンは、約950万人の人口を持つ国ながら、産業の多様性と革新性で世界的な影響を与える国の一つです。この国は、エネルギーや科学技術、さらにはデザインや福祉市などさまざまな分野で多国籍企業を生み出し、グローバルな舞台での存在感を示しています。スウェーデンの特性は、卓越したアイディアを持つ国民と、彼らの起業精神を支える整った環境にあります。
スウェーデンのイノベーションの実績
スウェーデン発のサービスや技術には目を見張るものがあります。例えば、世界中で毎日2,500万人が利用するインターネット電話サービス「Skype」、音楽ストリーミングの草分け「Spotify」は、どちらもスウェーデンの革新から生まれたものです。さらに、生活に必要不可欠なジッパー(ファスナー)や、心臓ペースメーカーなどもスウェーデンの発明です。
アントレプレナーシップと支援体制
スウェーデンのイノベーションを支えるのは、国民一人一人のアントレプレナーシップと、政府による起業支援です。スウェーデン政府は、国際競争力を強化するために、起業を目指す人々へ十分な支援を行い、企業成長に必要な資源の確保や健全な規制の実施を進めています。このようなインフラが、スウェーデンをイノベーション大国として位置づけているのです。
2013年のイノベーティブ・スウェーデン展
2013年10月2日から18日まで、日本科学未来館で「イノベーティブ・スウェーデン」展が開催されます。この展示会は、スウェーデンが誇る最新技術を紹介する機会です。過去には、スタンフォード大学を皮切りに、カリフォルニア、ワシントンDC、東京、ベルリンなど世界各地を巡回し、40,000人以上が来場して成功を収めています。
例えば、展示内容としては、ICT(情報通信技術)、ライフ・サイエンス、クリーン・テクノロジー、ゲーミングの4分野でスウェーデンの20社による革新的な技術が紹介されます。
1. ICT(情報通信技術)
- - Penny: 拡張現実技術(AR)を使用したインタラクティブメガネ。視界に表示される情報を体全体で操作することが可能です。
- - Tobii: 視線制御コンピューターで、目の動きで操作ができ、身体的な制約がある方にも優しい設計です。
2. ライフ・サイエンス
- - Bioservo: 握力を強化する手袋で、体の動きを模して重い物を持つことを助けます。
- - The Giraff: 高齢者の介護をサポートするためのインターネット訪問キリン型デバイスです。
3. クリーン・テクノロジー
- - MyFC: 環境に優しい携帯電話用の充電器で、水を利用した燃料電池を使用します。
- - Peepoo: 自然災害時や難民キャンプ向けに開発された個人用の使い捨てトイレです。
4. ゲーミング
- - Algoryx: STAGE(科学技術、工学、数学)の学びを支援する物理教育用ソフトウェアで、子どもから大人まで楽しみながら学べます。
このように、「イノベーティブ・スウェーデン」展では、単なる技術の紹介だけでなく、社会問題を解決するためのソリューションも提示され、幅広い観点からスウェーデンのイノベーションを体験することができます。入場は無料なので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
概要
- - 名称: イノベーティブ・スウェーデン - 明日の世界のためのイノベーション20アイテム -
- - 会期: 2013年10月2日(水)~10月18日(金)
- - 開館時間: 10:00~17:00(最終入館 16:30)
- - 料金: 入場無料(常設展示大人600円、18歳以下200円)
- - 場所: 日本科学未来館1階企画展示ゾーンa
- - 主催: スウェーデン文化交流協会
この展示会は、未来を見据えた技術の数々を発見する絶好の機会です。