パナソニックが神戸市立工業高等専門学校と連携し新ファインバブル技術を発表

パナソニックが開発した画期的なファインバブルデバイス

パナソニック株式会社のくらしアプライアンス社は、神戸市立工業高等専門学校の鈴木隆起教授との共同研究によって、新たな小型高濃度ファインバブル（以下FB）発生デバイスを開発しました。このデバイスは、ホームケアや美容分野での活用を見込まれています。

ファインバブルとは？

FBは直径100μm未満の微細な泡で、その独特の特性から注目されています。FBはマイナスに帯電した表面を持ち、異なる極性の物質を引き寄せる電気的な特性を有しています。この性質を利用することで、さまざまな物質の相互作用と応用が期待されています。

特に洗浄効果や美容・健康への応用が高く評価されており、FBは中でも非常に効果的なツールとされています。

デバイスの独自構造

FB発生デバイスは、ベンチュリ構造を用いた革新的な設計が特徴です。これにより高濃度の気泡を生成しながらも流路抵抗を抑制。水流速度を向上させることが可能となり、従来のデバイスが抱えていた流量低下という課題を解決しました。

内部構造の精密な設計により、FBの発生効率を大きく向上させ、さらに水流モードを切り替えることでウルトラファインバブル（以下UFB）とマイクロバブルのバランスを調整することができます。これにより、目的に応じて最適なFBを発生させることができるのです。

美髪効果の検証

今回の研究では、FBがもたらす美髪効果についても検証が行われました。水道水に含まれるカルシウムなどの金属イオンが毛髪表面に吸着し、トリートメント剤の浸透を妨げる現象が確認されましたが、UFBの使用によりこの課題が軽減され、さらに剤の吸着を促進することが見出されています。

モニター評価により、このデバイスを使用したシャワーヘッドに切り替えることで「まとまり感」や「やわらかさ感」、「ツヤ感」といった実感効果が得られ、ヘアケアの品質向上に寄与する技術として高く評価されています。

さらなる展望

パナソニックは今後も新たなヘアケア習慣を提案しつつ、技術の革新を通じて、ユーザー一人ひとりの美しさや健康の実現に貢献していく方針です。これまでの技術をさらに進化させ、美髪の維持に貢献するデバイスとしての役割に期待が寄せられています。

この技術に関しては、より詳細な情報がプレスリリースに記載されていますので、ぜひご覧ください。