直方市と株式会社のおがたエナジーの連携協定
福岡県直方市と地域新電力会社である株式会社のおがたエナジーは、令和7年4月30日に「直方市の地域共創型エネルギー事業に関する連携協定」を締結しました。この協定は、再生可能エネルギーの地産地消を推進し、脱炭素社会の実現および持続可能なまちづくりの基盤を構築することを目指しています。
協定の目的と内容
1. 再生可能エネルギーの導入
本協定の一環として、民間及び公共施設への再生可能エネルギーの導入が進められます。これは、地域におけるエネルギーの持続可能な利用を促進するための重要なステップです。
2. レジリエンス強化
災害などの緊急事態に対する地域のレジリエンスを強化することも協定の重要な内容です。これにより、地域住民が安心して生活を続けられるよう環境を整えます。
3. 市民への啓発
脱炭素社会に向けた啓発活動を通じて、市民が環境問題に対する理解を深め、積極的に参加できるよう促します。
4. 社会の活性化
地域社会の活性化と市民サービスの向上についても、双方が協力して取り組むことが約束されています。これにより、地域住民の生活の質が向上すると共に、経済の活性化も期待されます。
締結の背景
直方市は北九州都市圏という地理的な特性を生かし、脱炭素先行地域としての地位を確立しています。市内の公共施設にはすでに太陽光発電設備が導入されており、令和9年度までに2.9MWの再生可能エネルギーを導入する計画が立てられています。また、株式会社のおがたエナジーは、熊本県球磨村での地域共創型エネルギー事業の成功例を持つ親会社の100%出資子会社として、直方市内に設立されました。
期待される成果
株式会社のおがたエナジーは、公共施設への太陽光発電設備の導入を担当することが決定しました。これにより地域内で再生エネルギーが生成・消費される仕組みが整い、過去に域外へ流出していたエネルギー代金が地域内で循環することが期待されています。すると、この循環が新たな施策や市民サービスの向上に伴い、地域経済の活性化や雇用の確保につながるでしょう。
株式会社のおがたエナジーの概要
- - 社名: 株式会社のおがたエナジー
- - 所在地: 直方市須崎町11番10号
- - 代表者: 中嶋崇史
- - 設立: 2025年1月17日
- - 事業内容: 電力小売事業、再生可能エネルギー発電事業、コミュニティエンゲージメント事業など
おわりに
直方市と株式会社のおがたエナジーの協力は、地域共創型のエネルギー事業を通じた持続可能な未来への道筋を示しています。地元住民の協力を得ながら、地域のエネルギーを守り育てていくこの取り組みは、他の地域にも広がる可能性を秘めています。エネルギーの未来と地域経済の発展に期待が高まります。