山田裕貴、連載の集大成を語る
俳優の山田裕貴が、約6年間にわたる「TVガイドdan」での連載「山田裕貴の怪人百面相」を集約した書籍「怪人」を発表しました。この本は、俳優としての彼の二面性をテーマに構成され、さまざまな人生を演じる山田の本質を多角的に探る内容となっています。
ファンへの感謝の形
山田は「怪人」がファンへの感謝の気持ちを形にした作品であると述べています。「コロナ以降、ファンには作品のためにお金を使って欲しいと思っていた」と語り、出版物の発売が8年ぶりであることにも触れました。東京ニュース通信社の編集者とともに本作を作り上げたことに対し、彼は「側から見える、演じている僕を表現できた」との思いを寄せています。
様々なテーマに挑戦
本書では、さまざまなテーマに基づいた写真が収められています。中でも「着ぐるみ」や「アリ」、「クラゲ」など、人間以外の姿を楽しむことに重点が置かれています。特に「着ぐるみ」では、彼が代々木公園で子供たちと絡むシーンが登場し、俳優が語られる姿の裏側を描いています。
「このような試みを通して、本当の自分が何かを考える」と語る彼にとって、このテーマはまさに今の世の中に通じるメッセージでもあると言います。
環境の変化と心の距離
約6年という長い連載期間で、山田は自身の心意気は変わらないものの、周囲の呼びかけが変化していることに気づいたそうです。「山田くん」と呼ばれていたのが「山田さん」に変わり、少し距離ができたことに寂しさを感じているという彼。とはいえ、現場の楽しさを忘れず、スタッフとの関係は大切にしていると強調しました。
今後の展望と願い
現在、連続して様々な主演作に取り組む山田は、仕事の率直な期待を語りました。「準備の期間や勉強する時間が欲しい」と心から願っているものの、彼にとって毎日を全力で挑むのは当然であると感じています。「自分が感謝すべきなのは、支えてくれる方々とファンだからこそ、バランスを取らなければならない」との思いを抱いています。
ファンに向けた熱いメッセージ
最後に、山田は「怪人」を手に取ってくれる人々へ向けてメッセージを送りました。「恩返しとして、手に取れる形のものを届けたかった。それがこの本です」と心を込めて語りました。ファンへの感謝の気持ちが詰まった「怪人」は、彼の思いに触れられる貴重な作品です。
この新作書籍がどれだけの人々に届くのか、期待が高まります。「怪人」は全国の書店やネット書店で購入可能です。