ポスト量子時代を見据えた新たな暗号技術
この度、サイファ・コア株式会社(東京都)は、ISICジャパン主催による特別講演において、量子コンピュータ時代の到来に備えた最新の情報セキュリティ技術「完全暗号(Complete Cipher)」について講演を行いました。会場は、2025年12月12日、東京都港区のニュー山王ホテルの会議室で、主に防衛や安全保障および先端技術に関与する業界関係者を対象にした招待制プログラムとして実施されました。
情報セキュリティの新しい課題
近年、量子コンピュータの発展が進むにつれ、従来の公開鍵暗号方式が将来的に解読されるリスクが懸念されています。さらに、サイバー攻撃者が暗号化されたデータを今のうちに取得し、将来的な計算能力の向上を見越して保管する「Harvest Now, Decrypt Later」といった攻撃手法も現実の脅威として浮上しています。これらの問題に対処するための新たな技術の必要性が高まっています。
完全暗号(Complete Cipher)技術の詳細
サイファ・コアが独自に開発した「完全暗号」は、情報理論的安全性を基盤にした次世代の暗号技術であり、数学的な仮定に依存しないことが最大の特徴です。この講演では、完全暗号の基本的な考え方や量子耐性を備えた暗号設計の重要性が詳細に解説されました。従来の暗号方式との構造的な違いも明らかにされ、特にデジタル資産や通信、IoT分野における適用可能性についても言及されました。
今後の展望
サイファ・コアは、ポスト量子時代における情報セキュリティ技術の研究・開発だけでなく、社会へ実装することに注力しています。これにより、安全で持続可能なデジタル社会の実現に寄与することを目指しています。今後も同社の動向には注目です。
サイファ・コア株式会社について
サイファ・コアは、情報理論に基づいた「完全暗号」技術を中心に、未来の情報セキュリティソリューションを開発する企業です。量子コンピュータの時代に直面する新しいセキュリティの課題に応えるための技術を積極的に探索し、実装を推進しています。
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サイファ・コア株式会社