MIGの新サービス
2020-09-10 11:00:10
認知症対策の新サービスを展開するMIGが資金調達を実施
MIG株式会社、認知症予防の新サービス開始へ資金調達
人生100年時代を迎え、2025年には日本における認知症患者数が730万人を超えると予想されています。このような中、政府は「認知症推進大綱」の中で、認知症に対する予防と共生の重要性を提唱しています。これらの課題に対応すべく、MIG株式会社はアクサ生命から約1億円の資金を調達し、新たな認知症予防サービスを展開することになりました。
認知症予防に向けたサービス内容
MIGが提供するサービスは、誰もが手軽に自身の脳の健康を把握でき、発症リスクを軽減したライフスタイルを目指すものです。具体的には、以下の3つのサービスを通じて、今後の商業展開を行っていきます。
1. VRゴーグルによる空間ナビ脳機能測定
最新技術を活用し、VRゴーグルを使用した脳機能測定を行うことで、認知症リスクを早期に判定します。
2. スマホアプリによる「脳健康ベクトル」の管理
16項目の発症リスク要因をスマホアプリを通じて管理し、日々の健康状態を可視化します。
3. 予防インストラクターによるアプローチ
やる気を引き出せる仕組みを構築し、楽しみながら取り組める環境を提供します。
これらのサービスが日本における認知症予防と共生に向けた大きな貢献となることを目指しています。
MIG株式会社の背景と成り立ち
MIGは2017年に設立されたベンチャー企業で、認知症予防サービスの事業化を目指しています。認知症発症の原因が主に空間ナビゲーション機能を司る脳の特定の部位から始まることに注目し、VR技術を駆使した測定方法を開発。2019年からはキリンホールディングス株式会社と連携し、経済産業省からの助成金を受ける形で臨床試験を行い、技術基盤を確立してきました。現在も、更なる技術の強化を図るため、複数の医療機関と連携し、臨床研究を実施する予定です。
アクサ生命からの期待
今回の資金調達は、アクサ生命のチーフ・インベストメント・オフィサー松山明弘氏の指導のもと進められました。彼は、認知症予防の重要性が今後ますます増加することを認識し、MIGの将来的な成長に期待を寄せています。健康寿命を延ばすことが、社会全体にとっての大きな課題であり、MIGがその中心的役割を担うことを願っています。
会社概要と今後の展望
MIG株式会社は、東京都渋谷区に本社を置き、代表取締役の甲斐英隆氏が率いています。これまでに経済産業省の助成金や、キリンホールディングスとの連携を通じて資金調達を行い、技術基盤の向上を目指してきました。今後は、さらにサービスの普及を図り、認知症予防の新たなスタンダードを確立していく所存です。
認知症は日本が直面する重大な社会課題ですが、MIGの新サービスはその解決策となる可能性を秘めています。今後の展開に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
MIG株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町29-24秀和桜丘レジデンス 516号
- 電話番号
-
03-4500-8261