Hitachi Vantara、ハイブリッドクラウド管理を強化する新技術を発表
Hitachi Vantaraが新しいハイブリッドクラウドソリューションを発表
株式会社日立製作所の米国子会社であるHitachi Vantaraが、Google Cloud Marketplaceにおいて「Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One)」を発表しました。この新しいストレージソリューションは、双方向非同期レプリケーションやシンプロビジョニング、高度なデータ圧縮といった最新の機能を備えており、エンタープライズ向けのデータ管理を強化することを目的としています。
ハイブリッドクラウドの重要性
現代のビジネス環境では、多くの企業がハイブリッドクラウドを導入し、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせることが一般的です。2025年のクラウド採用に関するレポートによれば、企業の約80%が複数のパブリッククラウドを運用し、60%が複数のプライベートクラウドを利用しています。このような環境において、データ管理の一貫性と制御の重要性はますます高まっています。
しかし、最近の調査によると、ITとセキュリティのリーダーの47%がハイブリッド環境における可視性の不足に直面しています。データストレージにおけるAIの影響で、そのリスク管理と制御が一層難しくなっていることが示されています。
VSP Oneの特長
VSP Oneは、企業がクラウドとオンプレミスの両方にストレージリソースをスムーズに展開できる単一の管理インターフェースを提供します。このプラットフォームのシンプロビジョニング機能により、クラウドストレージコストを最大40%削減可能です。さらに、双方向の非同期レプリケーションを利用することで、データの複製環境を柔軟に構築し、災害復旧計画を強化することができます。
Google CloudのMarketplace & ISV GTM Programs責任者であるDai Vu氏は、「Hitachi VantaraがVSP Oneを提供することにより、企業はGoogle Cloudの堅実なインフラストラクチャの上で迅速にデータ管理ソリューションを展開できるようになります」とコメントしています。このように、VSP Oneは企業のデジタル変革を支援し、安全なスケールアップとサポートを提供する役割を果たします。
継続的な可用性とコスト削減
VSP Oneは、あらゆるサイズの企業に対してエンタープライズレベルの可用性を提供し、システムの稼働停止や再構築にかかるコストを低減するよう設計されています。継続的な可用性を確保することで、コストを抑えるだけでなく、ストレージプラットフォームやクラウドへのネイティブな移行を容易にします。このことにより、ビジネス継続性を高めつつ、予期しない障害からの迅速な復旧を可能にします。
さらに、Hitachi VantaraのChief Product OfficerであるOctavian Tanaseは、「VSP Oneは企業があらゆるワークロードに最適なクラウドを選択する自由を提供し、データの保護とアクセス容易性を両立させることを目指しています」と述べています。これにより、企業はハイブリッドクラウド運用の効率化とレジリエンスの強化を図っていくことが可能です。
パートナーシップの深化
今回は、Hitachi Vantaraのチャネルパートナーにとっても、新たなビジネスチャンスの創出が期待されています。パートナーは、より柔軟なソフトウェア・デファインド型のアプローチを採用し、Google Cloudとの統合を進めることで、企業の運用効率、データ保護、既存インフラの価値最大化に寄与する新たな手段となるのです。
まとめ
Hitachi Vantaraは、ハイブリッドクラウド市場において重要な役割を果たすべく、Google Cloud Marketplaceでの新しいVSP Oneの提供を開始します。日本国内では、2023年9月30日より販売を開始する予定です。この新技術の導入により、企業は一層効率的で安全なデータ管理を実現し、競争力を高めることができるでしょう。
会社情報
- 会社名
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日立ヴァンタラ株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地
- 電話番号
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