新時代のログ解析を可能にする『LogEater』
ログスペクト株式会社が2023年10月1日より新たに提供を開始したAIエージェント『LogEater』は、ログ解析における従来の課題を解決する画期的なサービスです。フル日本語対応のチャットを通じて、専門的な知識が無くても簡単にログから情報を引き出すことができるこのシステムは、特にサイバー攻撃や内部不正といったセキュリティリスクに対する対策が求められる現代の企業にとって不可欠なスキルとなりつつあります。
1. ログ解析の「民主化」
従来、ログ解析にはSQLや特定のクエリ言語の習得が必要でしたが、それに挫折している企業が多かったのです。『LogEater』は、簡単な質問形式でログを解析できるため、これまで高度な専門性が要求されていた業務を一般の担当者が行えるようになる「ログの民主化」を実現しました。これにより、セキュリティ統括部門やリスク管理部門の担当者が専門知識を持たずとも価値ある情報を引き出すことができます。
2. 開発の背景
昨今、サイバー攻撃の手法は多様化し、特に内部からの情報漏洩が問題視されています。IPAが発表した調査によると、情報漏洩の87.7%は内部要因によるもので、外部からの攻撃によるものはその10分の1以下とされています。このような状況下で、企業はログの保管を義務づけられる一方、その利用においては苦しんでいるのが現実です。つまり、ログは蓄積されているものの、それをどのように活用するかが課題でした。
3. 主な機能と利点
『LogEater』の日常的な業務では、以下の主な利点があります。
- - 直感的なチャット形式: あなたの質問にAIが即座に反応し、必要な情報を提供します。これは、従来の複雑なクエリの代わりに直感的にログ解析を行える手法です。
- - コスト削減: ログデータを高圧縮して保存できるため、ストレージコストを大幅に抑えることが可能です。
- - 多様なログ形式に対応: CSVやJSON形式だけでなく、さまざまなログに対して解析が行えます。これにより、企業はさらに多くのデータを有効活用できるようになるでしょう。
4. ユースケース
例えば、金融機関や公共機関では、監査業務において作業報告書を提出することが求められます。これまでのやり方では、作業ログを収集するために膨大な時間がかかり、業務が圧迫されていました。『LogEater』を導入することで、この作業が短縮され、業務効率は75%以上向上することが期待されます。また、CloudWatch Logsとの連携により、AWS環境においても利便性が大幅に向上します。
5. セキュリティとサポート
『LogEater』はAWS東京リージョンにて提供され、堅牢なセキュリティを誇ります。さらに、ログ解析に精通した専門家によるサポートも受けることができ、企業のニーズに合わせた柔軟なサービスが期待できます。