AI教材「キュビナ」とデジタル教科書の連携
株式会社COMPASSは、その学習eポータルとAI型教材「キュビナ」が、学校図書のデジタル教科書と相互連携機能を実装したことを発表しました。この新たな取り組みは、東京都町田市にある小学校での学習効果を検証する実証実験として実施されます。この実証実験では、デジタル教科書とAI教材のシームレスな融合が、児童にどのように影響を与えるのかが焦点となっています。
GIGAスクールの進展
現在、GIGAスクール構想により全国の学校で1人1台の端末環境が整備されています。この背景の中で、デジタル教育の重要性が増し、教育データの利活用が求められています。COMPASSは、子どもたちの「個別最適な学び」を実現するための連携を強化し、この新たな機能を通じて教育現場に貢献することを目指しています。
相互連携機能の詳細
今回実装された相互連携機能により、デジタル教科書とキュビナの数学問題がスムーズに行き来できるようになります。例えば、デジタル教科書内のキュビナアイコンをタップすることで、その内容に関連した問題に一瞬でアクセスできる仕組みです。また、キュビナの問題からもデジタル教科書への遷移が可能で、個別の問題だけでなく、単元や小単元単位での連携も実現されています。
学習効果の実証
町田市の実証実験では、対象児童は5・6年生の計294人で、主に算数の授業を通じてその効果を検証します。実証期間は2024年の9月から12月までになっており、この結果は今後の教育において非常に意義深いものとなるでしょう。
株式会社COMPASSの取り組み
COMPASSは、AIが生徒一人ひとりの理解度に基づいた最適な問題を出題する「Qubena」を開発し、すでに多くの学校で導入が進んでいます。現在、全国の小中学校で100万人以上が利用し、今後も教育現場でのICT普及に尽力し続けます。COMPASSの目標は、全ての子どもたちに個別最適な学びを提供し、教育の質を一層向上させることです。
結論
この新たな連携は、デジタル教育の未来を切り開く重要なステップとなるでしょう。COMPASSと学校図書の共同作業による試みが、どのように教育現場に変革をもたらすのか、今後の実証実験の結果に大いに期待が寄せられています。