新たなコミュニケーションツール「SmaLingual」が誕生
OCH株式会社は、今月よりAI技術を駆使した多言語同時翻訳サービス「SmaLingual(スマリンガル)」の販売を開始しました。このサービスは、特別な機器を必要とせず、普段使用しているスマートフォンやタブレットで利用可能です。16カ国語に対応しており、ユーザーは音声認識と音声合成機能を活用して、言葉の壁を越えた円滑なコミュニケーションが可能になります。
販売背景
新型コロナウイルスの影響が徐々に和らぎつつあり、日本への渡航制限が緩和される中、インバウンド需要が回復基調にあります。この背景には、観光業を支えるための多言語スキルを持つ人材への需要が高まっていることがあります。しかしながら、即戦力となる人材を確保するのは難しいのが現実です。そこで、この「SmaLingual」は、複数の言語を話せないユーザーでも簡単にコミュニケーションを取ることができる手段として注目を集めています。
「SmaLingual」は、アプリのダウンロードが不要で、誰でも手軽に利用できるのが特長です。観光地だけでなく、公共機関や企業における国際的なビジネスシーンでも役立つでしょう。また、留学や就労目的で来日する外国人とのコミュニケーションにもぴったりです。ユーザーは、日本語と英語などの1対1の翻訳はもちろんのこと、日本語から複数の言語への一括翻訳も行えます。英語、フランス語、スペイン語に加え、インドネシア語やタイ語など、幅広い言語に対応しています。
SmaLingualのラインナップ
「SmaLingual」にはいくつかの製品ラインアップがあります。これにより、ユーザーは用途に応じて最適な翻訳機能を選ぶことができます。
- - SmaLingual PRO with ディスプレイ: 12.3インチの透過型ディスプレイで、顔を見合わせながら会話が可能。観光地や自治体での利用に最適です。
- - SmaLingual PRO: PCやモバイル端末を使用し、同時に多人数の会話を翻訳することができます。観光ツアーや学術講義など、さまざまな場面で活躍します。
- - SmaLingual Single: モバイル端末一台で1対1の会話に特化したサービス。カフェやショッピングセンターでの接客時などに便利です。QRコードを使用したダイレクトログイン機能も備えています。
今後の展開
初期段階では、日本語から16カ国語への翻訳を提供していますが、今後は高齢者の方々のコミュニケーション支援として「日本語対日本語」の翻訳サービスの導入も計画されています。また、会議の内容を記録するための議事録サービスや、20.8インチの大型ディスプレイで翻訳結果を表示する機能も検討されています。すべての人が安心してコミュニケーションを取れる社会を目指して、日々の取り組みを進めていきます。
OCH株式会社について
OCH株式会社は、沖縄県那覇市を拠点に2006年に設立されました。データセンターの運営やシステムインテグレーター(SIer)としての経験を生かし、中小企業向けに高水準なデータ保護や情報セキュリティ関連サービスを提供しています。公式ウェブサイトは
こちら。
この「SmaLingual」の登場によって、多言語の壁が少しでも薄まり、より多様なコミュニケーションが進むことを切に願っています。