テレダイン・レクロイのDisplayPort 2.1テストソフトウェアがVESAの承認を獲得

テレダイン・レクロイがDisplayPort 2.1の承認を獲得

テレダイン・レクロイのDisplayPort(TM) 2.1向け自動コンプライアンステストソリューション「QualiPHY(R)」が、映像機器の業界団体であるVESA(R)(Video Electronics Standards Association)によって正式に承認されました。この発表は、デジタル映像機器メーカーにとって大きなニュースであり、業界のテスト基準をさらに強化するものとなります。

承認の背景

DisplayPort 2.1に関連するAlignment Testingは、主要な製品メーカーやテスト機器ベンダーが参加したDisplayPort PlugTestイベントで実施され、精密な試験を経て承認に至りました。この自動テストソリューションは、Ultra-High Bit Rate(UHBR)やHigh Bit Rate(HBR)の全データレートに対応しており、高速映像信号の伝送の信頼性を確保します。

テストソリューションの詳細

承認を受けたQualiPHY自動コンプライアンステストソフトウェアは、以下の装置と併せて使用されます:

- WaveMaster 8000HDオシロスコープ：ソーステスト用
- Anritsu SQA-R MP1900Aシグナルクオリティアナライザ：シンクテスト用
- Wilder Technologies DPAC-CAM AUXコントローラ：マルチレーン機器の完全自動テストを実現します。

VESAのコンプライアンスマネージャーであるJim Choate氏も、このテストソリューションの重要性について言及し、最新のコンプライアンステスト仕様への不断の対応が必要であることを強調しています。

追加機能による強化

テレダイン・レクロイのVESA承認済みソリューションには、さらなる強化機能が搭載されています:

- SDA Expert for DisplayPort(SDAX-DP)：オシロスコープ上で直接、コンプライアンス仕様の計測パラメータを測定し、テストポイントを設定することが可能です。
- DisplayPort AUXチャネルテストソフトウェア(DP-AUX TDMP)：これにより、リンクトレーニングメッセージにトリガを設定し、同時にメインリンクデータをフルサンプリングレートで捕捉できる機能が実現されます。

会社のコメント

テレダイン・レクロイのスコープ／デジタイザ部門のバイスプレジデント、Tyler Cox氏は、最新のコンプライアンステストソリューションを提供できることを誇りに思っていると述べ、多層的な分析とデバッグの手法を強調しました。テレダイン・レクロイは、DisplayPort物理層やプロトコルスタックの全ての層をカバーする唯一の提供者であり、特にDisplayPort LTTPR(Link-training Tunable PHY Repeater)に関連した問題の解決策を提供できることに意味があるとしています。

さらなる情報

テレダイン・レクロイのDisplayPort 2.1のテストソリューションや実装手法に関する詳しい情報は、同社の公式ウェブサイトを訪問することで確認できます。テレダイン・レクロイは、顧客が複雑な電子システムの迅速なデバッグを行うためのテスト機器を提供し、製品の市場投入までの時間を劇的に短縮するための努力を続けています。

公式サイト:

注意: 製品の仕様や発表内容は、変更されることがありますのでご注意ください。