次世代のものづくりを担う人材育成に向けた新たな取り組み
株式会社ミスミグループ本社(以下、ミスミ)は、私立高等専門学校神山まるごと高等専門学校(以下、神山高専)との連携を強化し、次世代のものづくり人材育成に取り組むことを発表しました。ミスミは、間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」を導入し、学生に資材調達や管理の効率化を実現。これにより、彼らが製造業の構造についてより深く学ぶ機会を提供します。
「MISUMI floow」とは?
「MISUMI floow」は、デジタル技術に基づく新しいサービスです。このサービスは、顧客の需要データに沿った最適なチャネルで商品を提供することで、製造工場の間接材調達を効率化します。具体的には、調達担当者の手間を減らし、在庫の可視化を行うことで調達時間の短縮を実現します。ミスミは、これによりお客様の在庫管理の適切化を支援し、製造現場での効率を向上させることを目指しています。
教育現場での実践的な取り組み
7月31日には、神山高専にて「モノづくりトークライブ」が開催されました。このイベントでは、ミスミのサービス開発責任者が製造業が直面するさまざまな課題について講演を行い、学生たちから熱心な質疑応答が寄せられました。このように学生との対話を大切にし、実際のビジネス展開やMISUMI floowの背景についても深く理解できる機会が提供されたことは、非常に有意義です。
神山高専の理念
神山高専は、2023年に設立された5年制の私立高等専門学校で、「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の基盤としています。地元神山に根ざした教育方針のもと、学生は「モノをつくる力で、コトを起こす人」として育成されています。このような背景で、ミスミとの連携は非常に重要な意味を持っています。
コメント:田中義崇氏
神山まるごと高専の田中義崇氏は、資材調達や在庫管理の難しさを学生が理解することが重要であると述べています。ミスミの協力により、実際の製造現場を知る貴重な体験ができる環境が整ったと高く評価しました。また、単に製品やサービスを提供するだけではなく、その背景や理念についてもしっかりと伝える姿勢に、敬意を表しています。
ミスミのこれからの課題
ミスミは、インダストリアル・オートメーション業界の高齢化や人手不足という課題に立ち向かう必要があります。若い世代のものづくり人材を育成し、技術の継承を図ることは、今後ますます重要になっていくでしょう。今回の神山高専との取り組みは、その第一歩とも言えます。
このように、ミスミは教育だけでなく、ものづくり業界全体の未来を支え、より良い環境を作るための努力を続けています。学生の学びを通じて、未来のものづくりを担う人材を育成し、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢は、今後も注目されていくことでしょう。