Fracta Japanが岡崎市と新たな管路劣化診断業務を締結
Fracta Japan株式会社(東京都中野区、代表取締役:的場雄介)が、愛知県岡崎市上下水道局との間で管路劣化予測診断業務に関する業務委託契約を結びました。この契約は、全国で初めて上下水道が一体となった受託契約であり、注目されています。
事業の概要
本プロジェクトにおいては、岡崎市が管理する水道管約2,400㎞に及ぶ中で、漏水が多い塩ビ管約400㎞、および下水道管約1,900㎞からヒューム管を中心に約300㎞の合計700㎞が診断対象となります。Fracta JapanのAI基盤に基づく管路劣化診断技術を活用し、既に蓄積された膨大な数の水道管破損事故のデータをもとに、高精度な劣化予測を行います。
最新技術の導入
この診断にあたり、Fracta Japanは約31万㎞のデータと約42万件の水道管に関する事故の情報を活用します。これに加え、岡崎市が把握している漏水や修繕履歴の情報も統合し、より正確な予測を目指します。また、既存のマッピングシステムを利用した成果品の閲覧が可能で、さらにはリスク度合いを視覚化したオンラインツールを活用することで、交通量や地形情報など、劣化と高い相関を持つ重要な変数を簡単に確認できます。
経済的な背景
近年、限られた財源や物価高騰の影響で、多くの自治体が上下水道の配管更新を困難にしています。そのため、より効率的で効果的な更新のためのソリューションが急務となっています。Fracta Japanは、今回の業務委託契約を通じて、上下水道事業におけるアセットマネジメントやストックマネジメント計画のブラッシュアップ及び、実行可能なマネジメント手法の確立に寄与することを目指しています。
業務の詳細
- - 業務名: 管路劣化予測診断業務委託
- - 発注者: 岡崎市上下水道局
- - 業務内容: データ整備、モデル構築・予備診断、本診断、成果品の作成など
- - 委託期間: 2024年9月30日〜2025年3月28日
今後もFracta Japanは、AI技術を用いたインフラ劣化予測ソフトウェアの開発を進め、自治体のインフラ管理に新たな価値を提供していくことが期待されます。これは、岡崎市のみならず、全国の上下水道事業にとっても、有益な取り組みとなることでしょう。
会社情報
Fracta Japanは、2019年に設立された企業で、AI技術を駆使して水道管のインフラ劣化予測を行うソフトウェアの開発を手掛けています。今後もさまざまな自治体と提携し、効果的なインフラ管理に貢献していくことでしょう。
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