静岡市の「お茶の日」とは
毎年11月1日は、静岡市が誇る「お茶の日」として、多彩なイベントが開催されます。この日は、鎌倉時代の高僧で静岡茶の祖・聖一国師の生誕を祝うものです。静岡市は日本有数の茶産地として知られており、この特別な日を通じて地元のお茶の魅力や伝統を多くの人々に伝えることを目指しています。新茶のシーズンだけでなく、四季を通じてお茶を楽しむ文化を広げるため、様々な取り組みが実施されます。
お茶の日のイベント内容
駿府本山お茶壺道中行列
10月26日には、駿府本山お茶まつり委員会による「駿府本山お茶壺道中行列」が行われます。この伝統的な行事では、静岡本山茶を詰め保管していた茶壺が井川大日峠から久能山東照宮へと奉納されます。お茶の歴史を感じることができ、静岡地域の文化を深く知る貴重な機会です。
ラッピングタクシーでのお茶プレゼント
11月1日、静岡市タクシー協会との協力により、特別にラッピングされた「お茶のまち静岡市」タクシーを利用した方に、一煎パックのティーバッグがプレゼントされます。地元の茶の香りを気軽に楽しんでもらうための取り組みです。
静岡市「お茶の日」啓発イベント
当日はJR静岡駅北口地下広場「しずチカ」にてお茶に関する啓発イベントが行われ、期間中は市内の小中学校で描かれたお茶のポスターが展示されます。また、「一茶」茶店では、県内の各産地から選りすぐりの茶葉が手頃な価格で販売され、人気の茶染め体験やお茶マルシェといった体験イベントも実施されます。地元の人々や観光客との交流が期待される場です。
駿府本山秋のお茶まつり
11月2日から3日には、駿府本山お茶まつりにて、井川大日峠で保管された熟成本山茶の販売が行われます。このイベントは静岡市のブランド茶をもっと広めたいという思いから開催され、多くの人に質の高い静岡茶を体験してもらう絶好の機会です。
しずチカフレンチマルシェ
また、11月23日・24日には、フランス・カンヌ市との姉妹都市提携を記念したフレンチマルシェが開かれ、フランス菓子と茶のコラボメニューが提供されます。これまでの伝統に加え、国際的な交流を深めるイベントも見どころです。
静岡市とお茶の深い関係
静岡市は、江戸時代からの茶の生産地として非常に有名で、特に「やぶきた」などの品種が主流です。この茶は高品質・安定した収穫を誇り、全国の90%が静岡県で栽培されています。静岡の茶文化は、聖一国師がもたらしたお茶の種から始まり、約800年以上の歴史を持っています。
その後、徳川家康公の晩年も静岡市で過ごしたことから、歴史と密接に結びついたお茶文化が栄えてきたことも見逃せません。お茶を通じて地域の歴史、文化、人々とのつながりを深めることが、今年の「お茶の日」イベントの目的でもあります。
ぜひ、静岡市の「お茶の日」に参加し、この魅力あるお茶文化を体験してみてください。様々なお茶関連のイベントが目白押しで、訪れる人々にとってかけがえのない体験となるでしょう。