海老名の自動ピッキング
2024-12-12 14:26:27

キリングループが海老名物流センターに新型自動ピッキング導入

近年、物流業界全体で人的資源不足や作業効率の改善が求められている中、神奈川県海老名市のキリングループロジスティクス海老名物流センターにおいて、業界初の「自動ピッキングソリューション」が稼働を開始しました。このプロジェクトは、三菱重工業とそのグループ会社により提案されたΣSynXを利用し、従来のピッキング作業における労力を画期的に容易にすることを目的としています。

自動ピッキングソリューションは、従来の人力による作業から、AIやロボティクスを活用した最新技術を駆使し、効率的に行われるよう設計されています。このシステムでは、複数の無人フォークリフト(AGF)や無人搬送車(AGV)が連携し、物流の流れを最適化。これにより、ピッキング作業の回数を減少させるとともに、倉庫内のスループットを向上させます。

キリングループと三菱重工の共同実証は2022年11月からスタートし、その成果が実際の物流現場で検証されてきました。ここで得られたデータを基に、今回の自動ピッキングシステムの導入が決定されました。これにより、飲料倉庫におけるオペレーター不足の改善や重量物ピッキングの負担軽減に寄与することが期待されています。

この自動化技術の導入は、労働環境の改善にもつながるものです。ピッキング作業者の負担を軽減することで、労働条件の向上を図り、より効率的かつ安全な作業環境が実現される見込みです。物流オペレーターの不足は深刻な問題であり、本システムの稼働によって、労働力の確保がより簡易になると考えられます。

2025年1月からは、出荷量の段階的な増加が予定されており、さらなる効率化が期待されています。また、三菱重工業は今後も自動入出庫システムやトラックの荷積み・荷下ろしの自動化に関する共同実証を進め、物流現場における様々な課題を解決していく方針です。このような動きは、2024年問題として注目を集めているトラック運転手の作業時間削減や待機時間の短縮にも寄与するでしょう。

新型自動ピッキングソリューションは、飲料倉庫の物流業務において効率性を飛躍的に向上させることが期待されています。また、業界全体のデジタル化・自動化の流れを後押しし、新たな物流スタンダードの確立に貢献することでしょう。

今後も、三菱重工業とキリングループの間の協力関係は、物流業界における新たなスタンダードを打ち立てる原動力となっていくことが予想されます。これにより、今後の物流環境や労働状況がどのように変化していくのか、業界内外からの注目が集まっています。


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会社情報

会社名
三菱重工業株式会社
住所
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200

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