CFOとCIOの連携強化
2024-06-27 01:10:42
CFOとCIOの連携強化がIT投資の成功を左右する:世界3,000人の経営幹部を対象とした調査結果
CFOとCIOの連携強化がIT投資の成功を左右する:世界3,000人の経営幹部を対象とした調査結果
近年、IT投資は企業にとって不可欠なものとなっていますが、同時にコスト上昇が課題となっています。そこで、IT部門と財務部門のリーダーが協力し、テクノロジー支出を精査することが求められています。
エンタープライズソフトウェアのサポート、製品、サービスをエンドツーエンドで提供するグローバル企業であるRimini Streetは、世界中の約3,000人のCFOおよびCIOを対象とした調査を実施しました。この調査は、IT投資と意思決定におけるCFOとCIOの関係性について分析したものです。
# 調査結果:CFOとCIOのパートナーシップの重要性
調査によると、CFOとCIOの連携は、企業にとって非常に重要であることが明らかになりました。
86%のCFOとCIOが、両者の関係は強化されていると回答しました。
72%のCFOがテクノロジー予算の設定を主導しており、約41%のCIOが基本的なテクノロジーに関する意思決定はCFOが行っていると回答しています。
49%のCFOは、CFOとCIOの良好な関係によってビジネスの成果が改善されたと考えています。
これらの結果から、CFOはIT投資の意思決定においてより重要な役割を担うようになっていることがわかります。
# CIOは上昇するITコストへの対策に注力
CIOは、上昇するITコストに対処するために、様々な対策を講じています。
新興テクノロジーへの投資(44%)とアプリケーションサポートのアウトソーシング(36%)が主な対策として挙げられます。
CIOの多くは、AIに多額の投資を行い、ERPのAIプロジェクトの価値を最大化しようとしています。
コストの予測可能性を向上させるため、ITサービスのアウトソーシングも積極的に行われています。
# 全てのテクノロジーイニシアチブがビジネスに価値を提供するわけではない
調査では、ERPのアップグレードや移行(23%)が、ビジネスにとって最も価値が低いとCFOが考えていることが分かりました。
一方、セキュリティ(28%)、AI、ビジネス・インテリジェンスおよびデータ分析などの新興テクノロジー(27%)、顧客向けSaaSテクノロジー(27%)は、ビジネスに最も価値があるとされています。
テクノロジー投資の結果に満足していると述べたCFOはわずか20%であり、CFOは継続的なコストの増加や将来の柔軟性の制限など、マイナスの影響を経験しています。そのため、CIOはテクノロジー戦略の短期的・長期的な影響を考慮することが重要になります。
# CFOとCIOの連携は必須
今回の調査結果から、CFOとCIOの連携が、企業のIT投資の成功を左右することが明らかになりました。
両者の協力体制を強化し、共通の目標に向かって努力することで、企業はIT投資を効果的に活用し、ビジネスの成長を促進することができます。
CFOとCIOの連携強化:ビジネス成功への鍵
今回の調査は、IT投資におけるCFOとCIOの連携の重要性を改めて示唆しています。CFOは財務的な側面から、CIOは技術的な側面から、それぞれ専門的な知識と経験を持ち合わせています。両者が協力することで、企業は最適なIT戦略を策定し、ビジネス目標の達成に近づきます。
特に、ITコストの上昇は、多くの企業にとって大きな課題となっています。CFOとCIOが連携してコスト削減に取り組むことが重要です。AIやアウトソーシングなどの最新のテクノロジーを活用することで、コスト削減と同時に業務効率化も実現可能です。
ただし、すべてのテクノロジー投資がビジネスに価値をもたらすわけではないことも忘れてはなりません。CFOとCIOは、それぞれの投資のROIをしっかりと評価し、ビジネス目標達成に貢献する投資に絞る必要があります。
今回の調査は、CFOとCIOの連携が、企業の成功に不可欠であることを明確に示しています。両者が協力し、共通の目標に向かって努力することで、企業はIT投資を効果的に活用し、ビジネスの成長を促進することができます。