特許業務をスマートにする「appia-engine」の進化
特許業務を支えるプラットフォーム「appia-engine」(アッピアエンジン)が、2025年9月8日に大規模なアップデートを実施しました。開発を手がけたSmart-IP株式会社は、知的財産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することを目指しており、今回の機能追加は特許明細書の作成や中間対応を一元管理できることにより、業務の効率化と品質向上を図るものです。
アップデートの主要機能
今回のアップデートでは、特に以下の機能が強化されました:
1.
中間対応機能の充実
特許明細書から直接、請求項の内容を流用でき、構成要素対比や補正書作成を一体化して管理します。複数の拒絶理由通知書を登録し、意見書などの文書を個別に作成することも可能になりました。
2.
AIによる自動生成機能
構成要素対比表や意見書をAIが自動生成する機能も新たに搭載され、作成時間を大幅に短縮。業務の負担を軽減します。
3.
明細書リユースAIの導入
改良発明などにおける明細書作成に際し、他の明細書の内容を参照できるため、効率的な文書作成が可能です。過去の案件やアップロードしたファイルから技術的記載を流用し、自動的に内容を改善することができます。
4.
バージョン管理機能
各種明細書の編集内容を管理し、過去のバージョンに戻すことができる機能が追加され、企業と事務所間でのやり取りも一元的に保管できます。特にWordファイルのインポートが可能になったことは、実務における利便性を大幅に向上させます。
利用可能なプラン
アップデートに伴い、利用プランも整理されました:
- - プロプラン:全機能を無制限に利用可能。実務家向けの有料プラン。
- - チームプラン:企業の知財部向けで、特定のAI機能も利用可能。
- - フリープラン:アカウント登録を行った後の無料プランですが、制限付きで一部機能が利用できます。
appia-engineとは?
「appia-engine」は、特許業務特化型のクラウドサービスであり、明細書作成から中間対応までを高いスピード感とクオリティで実現します。今後もSmart-IPは、さらなる機能開発を通じて知財業務の効率化を進め、業界全体のDXを加速させていく考えです。
Smart-IP株式会社について
Smart-IPは、「知財業界をDXでアップデートする」というミッションのもとに、特許業務支援システムやDX支援コンサルティングを提供する企業です。業界のレガシーな業務スタイルから脱却し、知財業務の未来を支えるべく、取り組んでいます。
このように「appia-engine」は、特許業務の新たな可能性を引き出す貴重なツールとして、今後の動向が注目されます。