新たな学びの場
2020-07-07 10:04:01

外国ルーツの子どもたちに新たな学びの場「てならひ」始動

教育事業「てならひ」の始まり



日本に住む外国人の数は年々増加しており、現在は約300万人に達しています。その中で義務教育に該当する年齢の子どもは約12万人と推定され、重要な教育支援が求められています。2019年の調査によれば、半数に近い5万人が日本語が理解できないままで授業を受けている一方、約2万人は不就学の状態にあります。

これまで、このような外国ルーツの子どもたちへの日本語教育は、各学校や地域のボランティア、NPOによって行われてきました。しかし、コロナウイルスの影響で公共施設が閉鎖されると、彼らへの支援も停止し、学習機会を失ってしまう子どもたちが増加しました。このような状況を受け、「てならひ」は、外国にルーツを持つ子どもたちが学び続けられる環境を提供することを目的として、教育事業をスタートしました。

事業の概要



「てならひ」の特徴は、個別の学力に応じたレベル分けされたカリキュラムを提供する点です。たとえば、ある中学1年生の子どもは、「国語(日本語)は小学1年生レベルで理解できるが、数学は計算問題のみ中学2年生レベルだが、文章問題は理解できない」といった具合に、個々の理解度を考慮して学習を進めていきます。

提供される教材は、学研エデュケーショナル・学研教育みらいから厳選されたものを使用。各生徒に合ったカリキュラムを作成し、必要な課題を提供します。さらに、オンライン授業用のデバイスを持たない家庭への配慮として、課題は郵送のプリントとスマホからアクセスできるオンラインテストの両方を導入し、より多くの家庭が利用できる学習環境を整えています。

通信環境が不十分な家庭に対しては、エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社が提供するモバイルSIMブロードバンドサービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」を利用できる仕組みも整えています。

募集案内



「てならひ」は、すでにいくつかの自治体や学校と協議を進めており、より多くの外国ルーツの子どもたちにサービスを届けるため、協力団体を広く募集しています。また、「てならひ」についてのオンライン説明会を以下の日程で開催します。

  • - 日時:2020年7月17日(金)16:00-17:00(定員30名)
  • - 日時:2020年7月19日(日)14:00-15:00(定員30名)
  • - 参加費:無料
  • - 予約申込こちらをクリック
  • - 問い合わせ先[email protected]

この事業を通じて、多くの外国ルーツの子どもたちが平等に学びの機会を得られるようにしていきます。

会社概要



「てならひ」を運営するアイ・シー・ネット株式会社の本社は、埼玉県さいたま市に位置しています。代表者は百田顕児氏で、1993年に設立された同社は、教育事業以外にも様々なサービスを展開しています。

  • - 本社住所:〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2
  • - 設立:1993年10月1日
  • - 代表電話:048-600-2500
  • - URLwww.icnet.co.jp

協力を行う企業には、株式会社NIHONGOや株式会社キッズプロジェクトなどがあり、地域の教育環境をより良くするために取り組んでいます。 この取り組みにより、外国ルーツの子どもたちが日本で安心して学べる未来が広がることを期待しています。

会社情報

会社名
アイ・シー・ネット株式会社
住所
埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル27階
電話番号
048-600-2500

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