大阪・関西万博での五鈴精工硝子の取り組みと未来への挑戦

大阪・関西万博と五鈴精工硝子の挑戦

2025年、日本で開催される大阪・関西万博。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、参加者全員が新たな未来を共に創り上げることを目指しています。そんな万博に参加しているのが、大阪府泉佐野市に本社を構える株式会社五鈴精工硝子です。

五鈴精工硝子は、創業から120年を迎える老舗企業。光学ガラスの製造を手がけており、半導体製造に欠かせない露光装置や、レーザー加工に用いられる保護メガネ用ガラスフィルターなどを提供しています。特に注目すべきは「有害物質不使用」を掲げた製造プロセスで、環境への負担を極力減らしながら高機能な製品を生み出しています。

万博参加の背景

五鈴精工硝子が万博の「共創チャレンジ」に参加することに決めたのは、未来社会に向けた新たな取り組みを示す良い機会であると考えたからです。万博はSDGs達成にも貢献する重要な場であり、参加することで企業としての責任と役割を再確認しています。この挑戦の中で、同社は自社の技術を駆使し、持続可能な未来を皆で築くことを目指しています。

取り組みの内容

1. リサイクルガラスによる環境貢献

五鈴精工硝子は、製造するリン酸系ガラスの特性を活かして「リサイクルガラスが緑を育てる」というプロジェクトを進めています。このガラスには植物の育成に必要な元素が含まれており、有害物質を一切使用しないため、土壌汚染のリスクもありません。この取り組みを通じて、環境負荷を減らしつつ、植物の生育を助ける新たな方法を模索しています。

2. 光を利用した殺菌技術の向上

同社が開発した紫外線透過ガラスは、高い成型性を持ち、大量生産も可能です。これを活用することで、食品や水、ペットの健康を守るための殺菌技術が向上します。UV-C波長を透過するこのガラスを用いたレンズは、LEDを使用しつつも高い殺菌効果を発揮し、エネルギー効率も良好です。また、有害物質を含まないため、多様な用途で安心して使用できます。

未来に向けた展望

五鈴精工硝子は、今回の万博参加を機にさらに一歩を踏み出し、光学ガラスの新たな可能性を探求していきます。この120周年という節目は、ただの振り返りではなく、未来を見据えた新たな挑戦の始まりでもあります。

自身の製品が未来社会にどのように貢献できるか、五鈴精工硝子は日々考え続けることでしょう。そして、万博というプラットフォームを通じて、多くの人々とともに希望の未来を描いていくことを目指しています。

詳細な取り組みは、同社のコーポレートサイトでも紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。