Visual Bankが新たなAI学習データセットを提供開始
Visual Bank株式会社は、傘下のアマナイメージズを通じて、AI開発に必要なデータソリューション『Qlean Dataset』の拡充を進めています。その最新ラインナップとして、老若男女の歩行動画を収録した『4種の老若男女・歩行動画データセット』が登場しました。このデータセットは、AI学習における多様なニーズに応えることを目的としており、さまざまなシナリオでの活用が期待されています。
Qlean Datasetの特徴
『Qlean Dataset』は、商用利用が可能なオリジナルデータの集まりです。各種データは用途に応じて組み合わせることができ、迅速に利用できる点が特長です。また、特定の要件に適応するためのカスタマイズも行えます。これにより、AI開発にかかるデータ収集の負担を軽減し、開発のスピードアップを図ります。
新たなデータセットの詳細
1. 多国籍版の屋内歩行動画
屋内のエントランスを背景に、116名の外国人が歩行する様子を記録。装飾品の有無や、右回り/左回りの動作を収録しており、合計696ファイルが含まれています。国籍も多様で、アフリカや中東を含む広範な背景が反映されています。
2. 日本人版・エントランスでの歩行
日本人男女470名の歩行動画を収めたこのデータセットは、同様に装飾品の有無を含めた詳細な情報も持ち合わせています。ファイル数は2820に上り、商業施設の通行量予測や混雑度分析などに役立ちます。
3. グリーンバック環境での日本人歩行
200名の日本人が、背景にグリーンバックを使用した環境で歩行する動画が収録されています。これにより、背景が容易に除去できるため、バーチャル施設での人流解析やCG映像の合成に利用できます。
4. 会議室での歩行
70名の日本人が会議室環境で歩行する様子を示す動画も揃っており、特にビジネスシーンなどでの有効なデータとなります。これにより、異常動作検知モデルの正常パターン学習など、多岐にわたる用途が想定されています。
ユースケースの多様性
このデータセットの活用シーンは非常に多様です。
- - 人流解析や動線最適化:年齢や性別が異なる被写体の歩行データは、商業施設や駅市の通行量分析に最適です。
- - 顔に依存しない識別AI:視点の異なる映像を用い、本人識別に役立つ科学データとして活用されることも期待されます。
- - 国籍・年齢・性別の多様性に対応したモデル:文化的な特性を反映したデータは、歩容認証AIの精度向上に役立ちます。
まとめ
Visual Bankの『Qlean Dataset』は、AI開発が急速に進む中で欠かせないデータ源となりつつあります。このように多様な年齢層や国籍の被写体を通じて、より広範なデータ利用が可能となることから、さまざまな分野での応用が期待されています。これからのAI開発において、このデータセットがどのように貢献するのか、一層注目が集まることでしょう。
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