朗読劇『東京方舟博覧記』
2024-10-26 11:25:59

北村諒ら豪華キャストが魅せる新感覚朗読劇『東京方舟博覧記』レポート

心に響く朗読劇が開幕



新たなエンターテインメント体験



2024年10月25日から27日までの3日間、東京国立博物館で第一弾のリーディングミュージアムシリーズ『東京方舟博覧記』が上演されます。この朗読劇は、まさに博物館を舞台にした新しい形式の公演で、会場には普段見られない照明や音響機材が設置され、来場者は特別な空間で75分間の体験が待っています。脚本家には、人気ゲーム『ジャックジャンヌ』や朗読劇『ひぐらしのなく頃に』等で知られる白川ユキと月森葵が名を連ねており、演出には最近人気の作品を手掛ける田邊俊喜が担当しています。

豪華キャストが集結



北村諒、黒羽麻璃央、佐藤流司、松田凌、三浦涼介の豪華なキャストが影響力を発揮し、会場をさらに盛り上げます。ゲネプロ(一般公開前のリハーサル)での様子は特別で、観客は静かに開演を待つ中、自然の音が心を和ませてくれました。開演は20時、博物館が閉館した後の神秘的な空間が演劇の舞台となります。

物語の魅力



物語は1872年(明治5年)、上野の東京国立博物館初代館長・町田久成(松田凌)が主人公です。彼の前に現れるのは、幽霊の青年(佐藤流司)。幻影として彼を導く“上野くん”との出逢いが物語のスタートとなります。町田は酔った勢いで、寛永寺の焼け跡に迷い込むところから始まり、対立や友情が描かれます。特に、先人の文化を守るために博物館を創るという町田の情熱は、観者の心を打ちます。

形のない友情の深さ



この舞台は、2人の青年の出会いと成長を描くもので、友情の深さと葛藤がリアルに表現されています。町田が“良太郎”として名乗り、お互いの名前を名乗らずに交流を深めていく様子には微笑ましさもあり、同時に心に残るものがあります。新しい時代の訪れに驚く彼らの姿は、演劇としての強いメッセージ性を感じさせます。

迫真の演技が織り成すドラマ



“上野くん”を演じる佐藤の丁寧な演技は、彼の人物像を一層引き立てます。松田が情熱を燃やしながら演じる町田とのコンビネーションは、友人関係の典型的な力強さを見せつつも、時には切なさが漂う場面が印象的です。表現に優れた北村はストーリーテラーとしての役割に留まらず、複数の役を同時に演じ、観客を楽しませます。

「本物」に勝るものはない



観客が一緒に物語に没入できるような新たな演劇体験は、今までにない可能性を秘めています。そして、この作品はその一例と言えるでしょう。リアルな博物館という舞台は、演劇に対する考え方を変えるものです。物語の終盤では、時代を超えた感覚も味わうことができ、本当に明治時代の体験をしているかのような錯覚さえ覚えます。

特別な3日間



この3日間限定の朗読劇は、観劇体験を求める人々にとって間違いなく見逃せないイベントです。絶対に観るべき公演で、今後の展開にも期待が膨らむばかりです。

終わりに



リーディングミュージアム『東京方舟博覧記』は、観客を独特の空間に導き、記憶に残る時間を提供することでしょう。ぜひ、特別な瞬間を味わいに足を運んでください。

(執筆:通崎千穂(SrotaStage))

©READING MUSEUM


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

会社情報

会社名
株式会社TRUSTAR
住所
東京都港区赤坂6丁目9-17赤坂メープルヒル4階
電話番号
03-5544-9050

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。