JTBとMOTO TOURS JAPAN、インバウンド市場の新戦略
株式会社JTBとMOTO TOURS JAPANが訪日観光の新しい未来を模索し始めました。この2社は、モトツーリズムを通じて訪日インバウンド市場の拡大を目指す基本合意(MOU)を結び、地域資源を活用した新たな観光体験の提供を目指します。
【基本合意の背景】
近年、訪日外国人旅行者数は急速に増加しており、政府も2030年までに6000万人に達する目標を掲げています。しかし、宿泊が東京や大阪、京都に集中しているため、観光地分散が求められています。再び人々が訪れることで、地域の観光資源がもっと活用できるようになるのです。
JTBは、2030年に向けて「訪日インバウンド VISION2030」という戦略を発表。これにより、パートナーとともに新たな旅のスタイルを生み出そうとしています。市場のニーズを理解し、オートバイならではの自由度を活かした周遊体験を提供することが狙いです。
【モトツーリズムの特長】
モトツーリズムは、ただの移動手段ではありません。オートバイに乗ることで得られる「体感」が、旅行そのものを価値あるものに変えます。広域にわたる地域の自然や文化、景観を体感できるため、旅行者には新たな発見が待っています。この移動手段を利用することで、今まで気づかなかった地域の魅力に触れることができます。
【新たな旅の価値創造】
両社は、互いの資源を活用し、モトツーリズムの魅力を最大限に引き出すため以下の4つの方向性で協力していきます。
1.
魅力ある商品造成と情報発信
欧米やASEAN諸国の富裕層をターゲットにし、オートバイでなければ体験できない日本の魅力をストーリーとして発信します。「本物の日本」に触れる旅先を創出することが目指されています。
2.
レンタルバイクを中心としたビジネスモデル
レンタルバイクを利用した新しい旅行スタイルを構築し、宿泊や観光地の予約をスムーズにつなげる仕組みを作ります。これにより、旅行の自由度が大幅に向上します。
3.
持続可能な観光の実現
地域資源を活かしながら、人々の生活を豊かにすることを目的とした観光スタイルを確立します。オートバイの特性を活かし、地域の活性化に寄与する取り組みが期待されます。
4.
フィジビリティスタディの実施
両社は持続可能な観光と産業価値が共存できるように、実現可能性を検証しながら新たな試みを進めていきます。
【今後の展望】
この基本合意を起点に、両社は段階的に新しい体験を提供するための取り組みを進めていきます。オートバイによる新たな観光スタイルを提案することで、多くの旅行者にとって、訪日がより魅力的なものになるでしょう。特定地域への観光地集中を回避し、地域活性化を促す仕組みの構築も進めていく考えです。
今後、訪日外国人旅行者が多様な選択肢を享受できるように、観光とモビリティを結びつけた新たな観光モデルの確立が期待されます。これにより、日本国内の観光地が持つ宝物のような地域資源がより多くの人々に知られ、訪れることで地域全体が楽しい体験で満たされることが期待されます。