北九州のDX共創モデル、日本DX大賞2026で奨励賞を受賞
公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)が、2026年に行われた日本DX大賞の支援部門において、「個社のDXから地域のDXへ-北九州地域DX共創モデルの構築」というプロジェクトで奨励賞を受賞しました。その背景には、地域企業がデジタル化を進めるための強固な支援システムの構築があります。
地域企業の共創によるDXの実現
このプロジェクトは、FAISが北九州市と共に進めてきた個社へのDX支援を基盤として、企業間の協力によって新たな価値を創造することを目指しています。具体的には、地域内の企業が共に課題を解決しながら実践知をシェアし合う仕組みを導入しています。これにより、企業が主体的にDXに取り組む環境が整いつつあります。
FAISは、この受賞をその個々の企業の成果だけではなく、地域での主体的な活動を評価したものと捉えています。地域内でDXの実践が循環し始めた証と言えるでしょう。
相談窓口と専門家ネットワーク
北九州市は、2020年にデジタル相談窓口を開設し、地域企業のデジタル化を支援してきました。約500社からの相談を受け、80名以上の専門家と連携して、多様な支援を提供しています。中には、経済産業省の「DXセレクション」に選ばれる企業も誕生していますが、地域全体でみるとDXに積極的な企業とそうでない企業の間に乖離があるのが現状です。
新たなDX支援のモデル「DX LAB KTQ」
そこでFAISは、2024年度より地域DX共創事業「DX LAB KTQ」を開始しました。この事業は、単なるセミナーを越え、地域企業が実践を共有し合い、共同で取り組むためのプラットフォームとなります。特に「北九州DXツアー」では、実際に地域内でDXに成功している企業の現場を訪れ、具体的なノウハウを学ぶ機会が提供されます。
参加を通じた共創活動
「HAGUKUMI」プログラムを通じて、地域の課題に対して共に取り組む意欲のある人や団体が金融や人材支援を得て活動が促進されています。現在、9つの共創団体が設立され、IoTや生成AIなどの多様なテーマで取り組みが進められています。
これまでの共創活動からは、ビジネスマッチングや、小規模な実証プロジェクトが生まれ、具体的に成果を上げていることが確認されています。地域内での連携が進むことで業務提携やサービスの導入も実現しています。
持続可能なDXのために
FAISと北九州市は、今後も個社のDX支援を続けると同時に、地域全体での学び合いを推進し、持続可能なDXの環境を整えていく方針です。受賞を機に、全国へこの成功事例を発信し、他地域との連携を強化していきます。また、今後は地域内の主体的な取り組みを育成するための新たな取り組みを来たる日にも続けて実施していくとしています。
担当者のコメント
今回の受賞はFAIS単独の功績ではなく、地域内で共に進んできたすべての関係者の成果です。DXは情報だけでなく、地域での信頼関係も重要だと考えています。これからも地域企業のDXの進展を支えていく所存です。