SLM-310の登場
2025-05-28 16:01:54

最新技術を駆使したsantec AOCの近赤外線レーザー加工用SLM-310

新技術がもたらす産業革命



愛知県小牧市に拠点を置くsantec AOC株式会社は、近未来の産業加工に革新をもたらす新製品SLM-310を発表しました。この空間光変調器は、1kWクラスの近赤外線レーザー光源に対応しており、特に金属加工や精密なレーザー加工において重要な役割を果たすことが期待されています。新素材として開発された液晶や、高信頼性のLCOS技術を活かしつつ、効率的で高精度な加工を実現します。

近赤外線レーザー加工の進化



SLM-310の最大の魅力は、近赤外線レーザーを用いた金属や樹脂の加工における精度向上と効率化です。従来のガルバノスキャナ技術では実現できなかった精密なレーザー加工が可能で、金属の溶接や穴加工、切断を行う機器に搭載することで、従来の技術を大きく超えるパフォーマンスを発揮します。これにより、細かい構造物や複雑な金属部品の製造が安定し、高品質な部品を生産することが可能になるのです。

SLM-310の特性と性能



SLM-310は、以下のような特性を兼ね備えています。
  • - 高解像度 : WUXGA規格(1920×1200)で230万画素を誇る
  • - 位相分解能 : 他社製品8 bit(256階調)に対し、4倍の精度を持つ10 bit(1024階調)
  • - カスタマイズ性 : ユーザー固有のニーズに応じた設計が可能

この新製品は水冷システムを搭載し、最大1kWのレーザー出力に対応。既存の製品に比べて耐光性が倍増しており、高出力な用途でも安心して使用することができるようになりました。

金属加工の新たな可能性



加工精度の向上

SLM-310は、ビームプロファイルを動的に調整できるため、従来の方法では不可能だったレベルの高精度加工を実現します。この特性により、複雑な形状の金属部品でも品質の高い安定した生産が可能です。

高速加工による効率化

瞬時にレーザー照射パターンを変更できるSLM-310は、加工時間の短縮を実現します。ドーナツ型やリング型ビームによる照射で、速度を維持しつつ必要な熱入力を最小限に抑え、効率的な加工を提供します。

同時照射のメリット

空間光変調器の特性を活かし、一つのレーザービームを複数のポイントに分割することで、多様なパターンを同時に適用できます。これにより生産性が大幅に向上し、タクトタイムの短縮につながります。

熱影響の最小化

SLM-310は精密なレーザーエネルギー制御が可能で、必要な部分にのみ熱を集中させることで、材料への熱影響を最小限に留めます。これによりスパッタを減少させ、品質向上とともに後処理の手間を軽減することができます。特に温度に敏感な材料の品質を保護し、加工後の作業効率を向上させることにも寄与します。

未来の産業を見据えて



SLM-310は2025年より注文受付を開始する予定です。santec AOC株式会社は、グローバルに展開する光学技術のリーディングカンパニーであり、さまざまな産業シーンに対応した高品質な製品を提供しています。

この新たな空間光変調器は、今後の産業界での重要な役割を果たすでしょう。高精度かつ効率的な金属加工の実現を通じて、多くの企業の生産性向上に貢献することが期待されています。SLM-310は、未来のものづくりにおいて欠かせない存在となることでしょう。


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会社情報

会社名
santec AOC株式会社
住所
愛知県小牧市大草年上坂5823フォトニクスバレー大草キャンパス
電話番号
0568-79-3535

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