台風停電対策実験
2026-07-17 16:10:49

近畿大学が台風による停電を想定した電力実験を実施

台風による停電を想定した電力供給実験が進行中



2026年7月24日、近畿大学東大阪キャンパスで、台風による停電の影響を考慮した電力供給実験が実施される。
この取り組みは、近畿大学経営学部の布施匡章教授によるゼミと、株式会社タカミエンジとの産学連携の一環であり、ポータブル蓄電池を活用して災害時の電力運用と被災者の心理状況を同時に検証することを目的としている。

背景と目的



近年、日本各地では大型台風や集中豪雨が頻発し、それに伴い様々なインフラが大きな影響を受けている。特に、停電は情報通信や医療機器の使用など、災害時に必要不可欠な活動を大きく妨げるため、電力確保は重要な課題である。この試験では、ポータブル蓄電池を用いた電力供給の環境を再現し、安全性や限られた電力の配分に関する運用上の問題点を明らかにするための実証実験が行われる。

実験の詳細



本実験は、学生や教職員約50名が参加する予定であり、参加者は2つのグループに分けられる。Aグループでは、ポータブル蓄電池を用いて電圧や消費電力の推移を測定し、その技術面を検証する。Bグループでは、限られた電源を順番に利用する環境が再現され、その際に待機時間によって生じる心理的負担や行動の変化などが調査される。これらの結果を分析することで、災害時における電力供給体制の課題を明らかにし、より効果的な運用方法を引き出すことを目指す。

産学連携の重要性



この実験は、企業と大学の協力を通じて、防災対策およびBCP(事業継続計画)の改善に資する知見を得ることを目指している。学生たちは、実際の災害時にどのように電力を分配し、意思決定を行うかを経験することで、社会的な課題に対する理解を深め、防災に関する対応力や課題発見能力を高めることが期待されている。

学生の声



経営学部キャリア・マネジメント学科の4年生、新谷孝光さんは「このプロジェクトを通じてBCPの重要性を学びました。台風や地震が頻発する中で、非常時の電源需要はどのようなものか、またそれに対するニーズがどのように変わるかを知りたいと考えています。ポータブル蓄電池は、電力供給だけでなく、心理的な安心をもたらす可能性があると考えています。この実験から得た知見が、より実践的な防災対策の検討につながることを期待しています。」と述べている。

企業の取り組み



株式会社タカミエンジは、電気設備工事やBCPコンサルティングを専門に行う企業であり、今回の実験を通じて実際の災害に対する理解を深めることに貢献している。同社は、災害時における電力供給のあり方やBCPの見直しを進め、社会全体における防災の充実を図っている。

このような産学連携の取り組みは、地域全体の防災意識を高め、より安全な社会を構築するための重要なステップとなるだろう。今後の結果がどのような形で活かされるか、注目が集まるところである。

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