和歌山発!学生のアイデアで誕生した木製バリケード
和歌山県の山一製材株式会社が、学生の発想を基に開発した木製バリケード「森のスタンド」を2025年11月5日から販売開始します。この商品は、地域産材である紀州材を活用し、環境への取り組みを見える化する新しい仮設資材として注目されています。
学生の創造力が実を結ぶ
この新しい木製バリケードは、和歌山大学ときのくに信用金庫が連携するプロジェクトから生まれました。従来、バリケードには鉄やプラスチックが使われることが一般的でしたが、「森のスタンド」では地元の木材を使い、温かみのあるデザインを実現。これにより、景観への配慮や地域貢献といった要素も同時に兼ね備えています。
「森のスタンド」の特長
「森のスタンド」は、紀州産のサーモウッド(桧)を使用しており、環境に優しい製品です。特殊な熱処理が施され、防腐・防虫性能を高めつつ軽量に仕上げています。屋内外での利用が可能で、企業名やロゴ、メッセージを印刷することで情報発信の場としても機能します。これにより広告塔としての役割も果たし、地域社会への「森を守る意識」の広まりに寄与します。
主要な利用現場
すでに「森のスタンド」は、和歌山県内の観光名所や公共施設での採用が進んでいます。具体的には、和歌山城や紀州東照宮、玉津島神社、和歌山マリーナシティなどの主要名所で、地域の美観を考慮した形で設置されています。公共工事の現場でも採用が進んでおり、画期的な製品として評価されています。
環境意識をもたらすバリケード
「森のスタンド」は、単なる防護資材ではなく、それを設置することにより周囲に環境配慮の印象を与えられる存在です。これにより、企業や施設はCSRやSDGsの理念をアピールでき、さらにはSNSなどでの話題化を促進することができる仕組みも魅力です。設置された場所は可能性に満ちた発信の場となり、周囲の意識を変える効果が期待できます。
学生たちの意義
和歌山大学の支持コメントによると、この製品は森林保全や環境問題、地方創生を目指す産学連携プロジェクトの成果です。地元の紀州材を使用することで、持続可能な未来づくりに貢献しています。また、きのくに信用金庫は「森のスタンド」が地域の未来を象徴する商品だと評価しています。
代表からのメッセージ
山一製材の代表取締役、木下憲治氏は「この製品が森を守る意識を喚起し、環境や地域社会に貢献するきっかけとなることを願っています」と語っています。製品「森のスタンド」は、ただ環境への配慮を示すだけでなく、地域資源を活用することで日本全国に広がる可能性を秘めています。
会社概要
今後も「森のスタンド」の普及が期待されており、環境への新しい取り組みが地域に浸透していくことを願っています。