国士舘大学との連携で能登町にて新たなBLS訓練を実施

能登町を舞台にしたBLS訓練の実施

ジャパンハートは、2025年2月25日と26日の両日、国士舘大学との連携により石川県能登町にてBLS（Basic Life Support）訓練を行うことを発表しました。この訓練は、特に能登半島の学生を対象としており、災害時における応急処置の知識と技術を学ぶ貴重な機会を提供することを目的としています。能登地域では大学の存在が少なく、子どもたちは大学生と交流する機会が限られています。そのため、年齢の近い大学生がインストラクターとなり、未来のキャリア形成に寄与することを目指しています。

訓練の背景と目的

昨今の自然災害の頻発を受け、特に令和6年の能登半島地震は地域に多大な影響を及ぼしました。この経験から、ジャパンハートは災害に対する備えとしてBLS訓練の実施を決定しました。訓練参加者は救急救命士を目指す大学生や地域の子どもたちであり、大学生たちが自身の学びや救急救命士としての役割について語りながら、意見交換を行う機会を設けます。

また、訓練で使用した資器材は地元の中学校に寄贈され、今後も継続的にトレーニングを行えるような環境を整備していく予定です。

地域の支援活動とジャパンハートの役割

ジャパンハートは、これまでも国内外で数多くの緊急支援活動を行ってきました。2024年の能登半島地震発生直後から、地元のニーズに即した支援を提供し、避難所での健康観察や医療巡回を実施しています。また、仮設住宅での「おしゃべり喫茶」というサロン企画も立ち上げ、孤立を防ぐ取り組みを進めています。

さらに、令和6年の大雨による災害でも、迅速に医療支援チームを現地に派遣し、避難所への巡回や健康チェックを行いました。これらの活動は、現地の人々が安心して生活できる環境づくりに寄与しています。

国士舘大学の理念

東京都世田谷区に本部を置く国士舘大学は、創立106年を誇る私学で、社会貢献を理念に掲げています。防災・救急救助総合研究所を中心に、被災地での支援活動や東京マラソンでの救護活動など、地域に密着した活動を行っています。また、全学生に防災教育を導入し、防災リーダーの育成にも力を入れています。これらの取り組みは、未来のリーダーを育成し、地域社会に貢献する力を育てるために不可欠です。

まとめ

今回のBLS訓練は、能登町の学生たちにとって貴重な学びの場となります。大学生との交流を通じて将来のキャリアを考えるきっかけとなり、地域全体の防災意識の向上にも寄与することでしょう。ジャパンハートの影響力と国士舘大学の教育方針が組み合わさったこのプロジェクトにより、能登地域の未来がより明るいものとなることを期待しています。