ひとり親家庭を支援するフードバンク湘南が始動
神奈川県平塚市に位置する認定NPO法人フードバンク湘南が、2023年12月5日から26日まで「こども応援プロジェクト」を実施します。このプロジェクトは、ひとり親家庭を対象にした食料支援の一環で、特に給食のない冬休み期間中のサポートを強化しています。実施期間中には無償でクリスマスケーキが配布されるほか、家庭ごとに食品の詰め合わせが用意されます。
プロジェクトの概要
この「フードバンクこども応援プロジェクト」は、一般社団法人全国フードバンク推進協議会と加盟するフードバンク団体が協力するもので、長期休暇中の食料支援を目的とした活動です。フードバンク湘南は、2021年以降、夏休みと冬休みにプロジェクトを実施してきた実績があります。過去のデータを見ると、支援する家庭数は年々増加しており、2023年の冬も219世帯が支援を受けています。
特に、このプロジェクトの特徴として、毎回の支援内容が家庭の状況や人数に応じたカスタマイズがなされており、子ども一人ひとりにお菓子の袋も配布される点があります。
実施の背景と要因
今冬の食料支援を求める声が高まる中、特にひとり親家庭は厳しい生活環境に直面しています。物価が長期的に高騰していることも影響し、食料支援の必要性は増加していると言えるでしょう。一方で、企業や家庭からの食品寄付は以前ほどには期待できず、プロジェクトの運営が難しい状況にありました。しかし、過去の活動の成果から支援してくださる方々の心温まる寄付が集まり、この冬もプロジェクトを実施できる運びとなりました。
参加者の声
フードバンク湘南を利用している家庭からは、たくさんの感謝の言葉が寄せられています。
「子どもが大好きなお菓子が届いたときの笑顔は、何よりの支えです。」
「育ち盛りの子どもをお腹いっぱいにすることができ、心から感謝しています。」
「届いたお菓子に子どもが大喜びしていて、私もほっとした気持ちになれます。」
これらの声からは、食料支援が家庭の生活や子どもたちに与える影響の大きさが伺えます。
今回の支援内容
今年のプロジェクトでは、企業からの寄付を受けて購入した無償のクリスマスケーキが、130世帯に配布される予定です。また、家庭の状況に適した食品の詰め合わせも用意され、子ども一人につき一袋のお菓子も添えられます。支援対象となるのは、フードバンク湘南に登録されたひとり親家庭で、特にお菓子袋の受け取りは2歳から17歳までの子どもたちが対象です。
新たに申し込みを希望する家庭は、自身がひとり親家庭であることが条件となりますので、詳しくはフードバンク湘南の公式サイトを確認することが推奨されます。
認定NPO法人フードバンク湘南について
フードバンク湘南は、食品の寄贈を受けることで食品ロス削減を目指し、ひとり親家庭や支援を必要とする方々に食品を無償提供する活動を行っています。今後も、子どもたちの笑顔を増やすため、多くの方に協力を呼びかけています。