水素燃焼技術の未来に迫るセミナー
2025年2月25日、三菱重工パワーインダストリー株式会社が主催するセミナーが開催されます。このセミナーは、水素利用の課題や水素燃焼技術の最新動向について専門家から学ぶ貴重な機会となっています。具体的な講師は、三菱重工のボイラ技術課の課長であり、博士号を持つ髙嶋洋平氏です。
脱炭素社会の実現に向けて
環境問題への対策が求められる現代において、脱炭素社会の実現は我々にとって重要な課題です。特に、火力発電や送気用ボイラーでの水素利用の可能性は、化石燃料に依存していた従来の発電プロセスを大きく変える可能性を秘めています。既存設備の活用と合わせた水素転換は、経済的かつ効率的な手法であり、実現に向けた道筋が示されています。
水素燃焼技術の概要
三菱重工では、GTCCプラントにおける水素利用のニーズも高まっており、水素専用の燃料とHRSG用の追焚バーナーが求められている現状があります。しかし、水素を大規模に利用するには特有の課題が存在し、それを解決する技術が求められています。そこで、同社は安全に運用できる拡散燃焼バーナーを用いた水素燃焼技術の開発を推進しています。
セミナーの内容
セミナーでは次のような内容が扱われます。まずは、三菱重工グループが掲げるカーボンニュートラル実現へのロードマップとその中で三菱重工が果たす役割についての概要説明から始まります。
1.
水素焚きバーナーの技術開発
- 水素の特性とボイラーの大規模利用に関する課題
- 課題解決のための具体的な技術開発や実証実験
- 水素燃焼メカニズムの解明
- 実機ボイラーへの適用に向けた燃焼システムの構成例
さらに、関連する質疑応答の時間も設けられており、参加者は講師と直接交流する機会を得ることができます。この交流会は、新規顧客開拓や人脈形成を目的としており、専門の知識を持つ出席者たちと意見交換が行える非常に価値のある時間です。
参加方法と受講料
このセミナーは、会場での受講、ライブ配信、録画のアーカイブ視聴のいずれかから選択可能です。それぞれの参加方法に応じた費用は、1名で33,990円(税込)、2名以降の場合は28,990円となります。同業者や関連会社のスタッフ同士での参加も歓迎されています。
また、セミナー後には質問の受け付けや講師とのオンライン対話が設けられており、参加者は知識を更に深めることができる機会となっています。
終わりに
三菱重工パワーインダストリーが主催するこの水素燃焼技術に関するセミナーは、環境技術の進化や脱炭素社会実現に向けた重要な役割を果たします。水素の特性や課題を理解し、実際の技術開発の動向を学ぶことで、未来のエネルギー問題解決に寄与できるでしょう。興味のある方は早めの申し込みをおすすめします。