木質ユニット「つな木」
2020-04-01 10:03:55

誰もが森林保全に貢献できる木質ユニット「つな木」の魅力とは

木质ユニット「つな木」がもたらす森林保全の新しい形



日本の国土面積の約三分の二は森林で覆われており、森林大国と称されるこの国において、木材の活用が急務とされています。特に、戦後に植林された人工林が次第に利用時期を迎えつつある中で、木材活用が鍵となっています。しかし、木材価格の下落が原因で林業が停滞し、森林の機能低下が問題視されています。そんな状況下、日建設計が開発した木質ユニット「つな木」が新たな光をもたらします。

簡単に組み立て可能な「つな木」


「つな木」は、手軽な小径の材木を使用して簡単に組み立て、解体、移設ができるユニットです。90mm角や105mm角の無垢材、クランプという接合部材、移動用の車輪で構成されており、大人2人で約30分で基本的なユニットを完成させることができます。これにより、短期間でのイベントに最適で、多様な用途に応じた形に変形が可能です。ベンチやプランタ、さらにはカフェやショップ、時にはオフィスとしても利用できます。このユニットの利用方法は、実に多岐にわたります。

環境意識を育成する「木育」


「つな木」は単なるDIY製品とは異なり、特別な技術を必要とせず、誰でも遊ぶように組み立てられることが特徴です。これにより、多くの人々が木材に親しみやすくなり、自発的に環境意識を育てる機会を得ることができます。Nikken Wood Labは「木育」を通じた活動を全国で展開し、地域の人たちがこのユニットを利用することで、もっと多くの人に森林保全の必要性を感じてもらえると確信しています。木育の定義は、森林が持つ多面的な機能を理解し、林業の持続的かつ健全な発展を考えることです。

「つな木」の開発背景と想い


このユニットのアイデアは、2018年に日建設計の社内プロジェクト「Discover Peaks Competition」で生まれました。現在はチームNikken Wood Labがその実用化に向けて活動しています。特に、クランプ部分の材料選定には、3Dプリンタを使用した樹脂材が検討されており、精緻な設計が求められています。

「つな木」の開発代表者、大庭拓也氏は自身の経験から、自然と共に過ごした環境が「良い建築」への探求に影響を与えたと語ります。彼は「つな木」を通して、森や地球環境への感謝の気持ちを育むことができればと考えています。

まとめ


木材活用がますます重要とされる中、「つな木」は誰もが参加できる形で森林保全に寄与する可能性を秘めています。平易で楽しめるそのアプローチは、多くの人々に自然とのつながりを感じさせ、持続可能な社会の実現へ向けた一歩を踏み出す手助けとなるでしょう。これからも「つな木」がもたらす変化に注目していきたいです。

会社情報

会社名
株式会社日建設計
住所
東京都千代田区飯田橋2-18-3日建設計東京ビル
電話番号
03-5226-3030

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