クライミングで支援
2018-01-17 16:03:58
ケニアで視覚障害者支援にクライミングを通じて挑戦する取り組み
ケニアでのクライミングプログラムがスタート
特定非営利活動法人モンキーマジックが、2018年3月12日から3月16日の5日間にわたって、東アフリカのケニアで視覚障害の子どもたちを対象にしたクライミングプログラムを実施します。この取り組みは、楽しい活動を通じて子どもたちに笑顔と自信をもたらし、彼らのチャレンジ精神を高めることを目的としています。
クライミングがもたらす自己効力感
このプログラムの特徴は、クライミングというスポーツの特性にあります。クライミングは単なる体力勝負ではなく、挑戦を通じて自己効力感を育む効果があります。自己効力感とは、自分にできるという自信や、やれると思える感覚です。この感覚が高まることで、困難に直面しても挫けず、前向きに取り組める力を培うことができます。
多様性を認め合う社会を目指して
モンキーマジックは「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、障害者と健常者が共に楽しむ視覚障害者向けクライミングスクールやイベントを展開しています。10年以上の実績を持つ同団体は、その経験を活かし、ケニアの視覚障害の子どもたちにも同じようにクライミングを楽しむ機会を提供します。これによって、障害の有無にかかわらず交流を深める場を創出することが期待されています。
2005年の出会いから始まった支援活動
このケニアとの関わりは、モンキーマジックの代表理事・小林幸一郎氏が視覚障害者登山プログラムに参加した2005年9月が始まりです。彼自身も視覚障害を持つ小林氏は、この経験を通じて視覚障害者のための支援の重要性を認識し、「Kilimanjaro Blind Trust」を設立しました。2016年には、ケニアの盲学校を訪れ、レクリエーションの機会が乏しいことを確認。その経験を元に、現地のクライミングジム「Blue sky」と協力して、クライミングプログラムの計画を立案しました。
ケニアでの実施と今後の展望
このプログラムは、一般財団法人日本国際協力システムの助成を受けて実施されます。また、活動期間中には在ケニア日本大使館を通じて、小林理事による講演会も予定しています。これにより、視覚障害者がクライミングを通じて新たな体験をするだけでなく、支援者や地域社会とのつながりも深まることが期待されています。
クライミングがどのように視覚障害者のチャレンジ精神や自己効力感を育むか、このプロジェクトからどのような成果が得られるのか、今後の進展に注目が集まります。さらに、活動の継続のためには、多くの取材や発信も求められており、支援の輪が広がることを願っています。
まとめ
ケニアでのクライミングプログラムは、視覚障害の子どもたちに新たな挑戦を与え、自信と勇気を育む素晴らしい試みです。さまざまな壁を越え、豊かな社会の実現に向けて前進する彼らの姿に、私たちも勇気をもらいましょう。
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人モンキーマジック
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺東町4-11-6
- 電話番号
-
0422-20-4720